公害被害者から環境保護活動家へ2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・「2005年十大公益人物」(中国民政部主管の『公益時報』)、「2005年中国で最も影響のあった100人」(中国内外著名人文化研究会および「人物週刊」など国内外のメディア30余社の選定)、「2005年度中国広告業影響力人物」(中国広告協会と現代広告雑誌社の選定)などに選定されている。

2005年のトリノ冬季五輪の中国での聖火ランナーもつとめた。

自費で環境広告を出す
 そんな陳さんの自宅で、話を聞くことができた。

場所は上海に隣接する浙江省の省都杭州市内から車で2時間ほどの距離にある同市の余杭区仁和鎮奉口村。

3階建て総計200へーべはあろうかというコンクリートの家には、本人、奥さん、養父母、14歳の娘さんの5人が暮らす。
 自分は「一農民に過ぎない」と本人が語る陳さんを一躍全国的な有名人にしたのが、昨年6月、中国最大のTV局中央電視台の人気インタビュー番組「面対面」での出演である。

陳さんが取材されたきっかけは、彼が自費で行った中国初の市民による環境広告である。
 「環境にやさしくすることは、自分にもやさしい。 提供:農民陳 法慶」というキャッチコピーで、杭州電視台や人民日報などに出稿された。
 陳氏が広告を出すようになった経緯はこうである。

自宅付近の石材加工場からの粉塵と騒音が激しくなったのが2002年の初め。公害を軽減する措置を取るよう工場や地方の政府に陳情を繰り返した。

が埒があかない。

そこで、自力で原因と被害の調査を行い、記録した。

それをもとに、企業の汚染責任と地方政府の行政責任を地方裁判所に訴えた。

法廷は前者は認めたものの、後者については訴えを棄却した。