WHO 環境保健クライテリア238より | 化学物質過敏症 runのブログ

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化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

・ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議より
http://www.kokumin-kaigi.org/kokumin01.html
http://www.env.go.jp/chemi/electric/material/ehc238_j.pdf


・4.4.6 誘導電流の熱作用
電界または磁界に誘導される電流は、それが通過する組織に熱を生じる。組織および細胞の各種構成要素の電気抵抗率に関する知見から、発生する熱量が計算可能である。組織の熱伝導率および血液循環の影響に関する知見を組み合わせて、温度上昇も計算可能である。
Kotnik およびMiklavcic(2000)は、膜を含む細胞の様々な部分における消費電力を計算した。

彼等は対応する温度上昇は計算していないが、これは僅かであると予想される。

4.5 電磁界によるその他の直接的影響

・4.5.5 狭帯域幅による影響
シグナルをノイズと比較する際には、正しい周波数帯域でノイズと比較しなければならない。
仮説のメカニズムが狭い範囲の周波数にのみ感受性があるなら、ノイズはそれと同じ範囲で評価しなければならず、一般的には広い範囲の周波数よりも小さくなる。

通常は静的な界を含む何らかの共鳴条件によって、このような狭い帯域幅を達成する幾つかのメカニズムが提案されている。

4.5.5.1 サイクロトロン共鳴
磁界を移動している荷電粒子は、電荷q、磁界B および質量m で決まる周波数、即ちBq/mで、円軌道を描く(十分な時間にわたって撹乱されない場合)。同じ周波数のAC 界は、共鳴の形で相互作用しうる。

但し、商用周波においてカルシウムイオンなど生物学的に関連のある粒子のサイクロトロン共鳴を生じるには、直径1m 程度の制約のない軌道が数周期続く必要があるが、分子の衝突(即ち減衰)が発生し、それが軌道および共鳴を10-12s のタイムスケールで破壊してしまう。

4.5.5.2 ラーモア歳差運動
磁界中で振動する荷電粒子は、サイクロトロン周波数の半分のラーモア周波数で界の周囲を回転する振動方向を有するようになる。その界自体をこの周波数で変調した場合、粒子は特定の方向でより長時間振動し、反応確率が変化する潜在的可能性が生じる(Edmonds、1993)。
このメカニズムについても、ありそうにないほど長い時間にわたって、他の要因によって撹乱されずに振動が続く必要がある。

4.5.5.3 量子機械的な共鳴現象
低レベルのばく露が関係する生物学的観察結果を説明するため、多くの量子力学的現象が提案されている。

このうち、ある特定の現象が詳細に調査されている。それはイオンパラメトリック共鳴で、それによってDC 界は各種の振動するイオンを生じ、AC 界はそれらの間の変換を誘導する。

それはサイクロトロン共鳴周波数およびその積分比で影響を予測する

膨大な調査の結果、このメカニズムには妥当性はないと結論付けられた。

このメカニズムは、実行不可能な狭い振動エネルギーレベル、振動状態と外部から印加された界との一定の位相関係、およびイオン結合の妥当でない対称性を必要とする(Adair、1992;1998)。

4.5.6 確率共鳴
確率共鳴とは、周期的に振動する非線形系統に加えられたランダムノイズが、ノイズのない場合には見られない反応を生じうる現象である。

ある状況下では、系にノイズを加えることで応答に劇的な変化をもたらすことも可能である。但し、これは主に、より大きなシグナルに少量のノイズを付加する場合に当てはまる。これは例えば、ショットノイズの正確な閾値を考慮する場合に関連し、それらの計算に含まれる;但し、大きなノイズが存在する場合の小さなシグナルへの応答を説明することはできない


runより:やはり難しいですが、電磁波過敏症のメカニズムに迫る文章なので掲載します。