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7. この病気にはどのような治療法がありますか
内科的治療として注目されているのが、睡眠時無呼吸合併例に対する鼻持続陽圧呼吸法です。
鼻マスクを介して上気道内腔の圧を持続的に5-18cmH20陽圧にして気道虚脱を防ごうとするものです。
中等、重症の睡眠時無呼吸例には保険適用で使用可能です。
呼吸不全を伴う重症例にはマスク人工呼吸(在宅人工呼吸)を行うこともあります。外科的療法として緊急時には気管挿管、人工呼吸を行うこともあります。減量は非常に重要ですが、短期間には困難例も多く、鼻持続陽圧呼吸法の治療と併行して、減量を励行する方がよいと思われます。
8. この病気はどういう経過をたどるのですか
肺胞低換気は高炭酸ガス血症に加え低酸素血症も伴いますのでこの両者による影響のため生体にとって重要な臓器に障害がもたらされます。
例えば肺動脈圧の上昇、右心不全、体血圧の上昇、不整脈、多血症、腎機能低下、肝機能低下、異常な精神症状などです。
重症例では突然死の原因にもなると考えられています。