人体被害の実態 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議より
http://www.kokumin-kaigi.org/kokumin01.html
http://www.kokumin-kaigi.org/newsletter/newsletter_59.pdf


・人体被害の実態~青山内科小児科医院からの報告~
青山内科小児科医院 医師 青山 美子
急増するアセタミプリド被害の患者
 群馬県前橋市にある青山内科小児科医院には、手の震え、吐き気、頭痛等を訴え、不整脈等の心電図異常を呈する患者が年間1500人~2000人以上来院しています。

このような体調異常を訴える患者が増加したのは、2003年以降のことでした。
 群馬県前橋市は、周囲を山で囲まれた谷間に位置しており、稲作や果樹栽培が各地で行われています。

このような場所で、2003年から松林のカミキリムシによる松枯れ病対策として、従来の有機リン系殺虫剤に代えて、ネオニコチノイド系殺虫剤のアセタミプリドが使用されるようになりました。

ネオニコチノイド系殺虫剤は、人への影響は昆虫に比べてごく弱く、人体への被害は心配ないと言われてきました。
今でもそのような認識が一般的です。

しかし、実際には、アセタミプリドが原因と思われる頭痛、吐き気、めまい、もの忘れ等を訴える患者が次々と病院に訪れており、すでに甚大な被害を招いている有機リン系農薬に比べても、さらに重症だと青山氏は指摘しています。
患者の症状は?
 青山内科小児科医院を訪れる患者は、幼児からお年寄りまで様々な年齢層に渡っています。

そして、症状としては、胸部症状(胸痛、胸部苦悶、動悸)、
頭痛、吐き気、めまい、もの忘れ、四肢脱力等の自覚症状、頻脈や徐脈等の心電図異常が見られました。
もの忘れに関しては、病院に来る患者に、数日間の朝昼晩の食事のメニューを思い出して書いてもらおうとすると、ほとんど覚えていない人が多いそうです。

短期記憶に異常が生じるため、学校で勉強したことを覚えられなかったり、ひどい場合には会社への行き方がわからなくなる等のケースがあるそうです。
 また、患者の生活習慣として共通する特徴に、健康維持に熱心で国産果物やお茶を積極的に摂取していることがあげられます。

実は、ネオニコチノイド系農薬の残留基準は、欧米よりもかなり緩い基準値になっています。

たとえば、お茶ではEUで0.1ppmなのに対して、日本ではその500倍の50ppmの基準値です。

実際に、青山氏らの調査では、りんごでは4.9ppm、茶葉では10~20ppm、茶飲料では2.5ppmのネオニコチノイド系農薬が検出されています。

健康にいいと思って食べていたものが実は健康被害の主因になっていたのです。
今後の対策
 個人の対策としては、①お茶をやめること、②農薬履歴を調べて、ネオニコチノイド系農薬を使っていない国産果物や、野菜を食べることが必要、と青山氏は指摘します。
 また、ネオニコチノイド系農薬の松くい虫防除を中止する、諸外国並みに残留農薬基準を厳しくする等の国レベルでの対策を早急に講じる必要がありま
す。         (報告:広報委員会 SA)