・wikipediaより
ミルナシプラン(ミルナシプラン塩酸塩)は、2000年6月5日に日本で最初に認可されたSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再吸収阻害薬)抗うつ薬である。
商品名「トレドミン」として旭化成株式会社とヤンセンファーマ株式会社から出荷されており、剤型としては12.5mg錠、15mg錠、25mg錠、50mg錠の4種が存在する。
また、他の製薬会社から、多数のジェネリック医薬品が発売されている。
薬理作用 [編集]
脳に直接作用し、脳内のセロトニンとノルアドレナリンの再取り込み(吸収)を阻害する。
これにより、脳内のセロトニン・ノルアドレナリンの濃度が上昇し、うつ状態が軽減される仕組みである。
効果と対象 [編集]
セロトニンとノルアドレナリンの再吸収を阻害し、気分を楽にして、不安や意欲の低下を緩和し、気分を前向きにさせる。
うつ病などに効果をもたらす。
また、抑うつ状態を改善させ、やる気を出させる為にも処方される。
三環系抗うつ薬や四環系抗うつ薬と同程度の効果とSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)並の低い副作用が期待できる。
とくにSSRI(パキシルなど)が体質的に合わず、吐き気などの副作用がなかなかおさまらない場合に、トレドミンに替えるとそれらの副作用が軽くなることもある。
通常、1日投与量25mg程度からはじめ、100mgまで漸増し、数週間から数ヶ月使用する。
ただし、投与量は年齢・症状に応じて適宜増減する。
なお、うつ病などが治ったと感じても医師の指示を仰ぎ、勝手に服用を中止してはいけない(リバウンドを起こすため)。
おもな副作用 [編集]
口の渇き
吐き気
便秘
眠気
尿の出が悪くなる(排尿障害、尿閉)
血圧上昇、頻脈、立ちくらみ
発疹、発赤、かゆみ
嘔吐
嚥下障害
前立腺の痛み
まれに重い副作用セロトニン症候群や悪性症候群、けいれんと言った症状を起こすことがある。