・wikipediaより
パロキセチン(パロキセチン塩酸塩水和物、Paroxetine Hydrochloride Hydrate)は、イギリスのグラクソ・スミスクライン社(旧 スミスクライン・ビーチャム)で開発された選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI) である。
同社より商品名「パキシル (Paxil)」で発売されている。
日本では2000年11月に薬価収載され、販売が開始された。
薬事法における劇薬指定。
他害行為と抗うつ剤との因果関係が否定できない症例が確認されたことから、2009年5月に厚生労働省より添付文書の改定を指示され、[重要な基本的注意]「自殺企図」の中に「攻撃性」のリスクが明示された。
概要 [編集]
適応はうつ病・うつ状態、パニック障害、強迫神経症、社会不安障害[1]。その他月経前症候群、摂食障害にも用いられる。
パロキセチンは、脳内セロトニン神経系でセロトニンの再取り込みを阻害することで、脳内シナプス間隙に存在するセロトニン濃度が高まり、神経伝達能力が上がる。
その結果、抗うつ作用及び抗不安作用を示すと考えられる。
用法 [編集]
通常は1日10~20mgから始まり、1週間から2週間ごとに10mgずつ増やす。減らす時はその逆である。
1日の服用量の上限は、パロキセチンとして、パニック障害では30mg、うつ病・うつ状態では40mg、強迫性障害では50mgであり、毎日夕食後に経口服用する。効果が実感できるようになるまでの期間に個人差が大きく、1週間から1ヶ月程度かかる。
強迫神経症や抑うつ性の病気、社会不安障害の人が飲むと、理解や論文が視覚される恐怖が弱まると言う患者もいる。
パキシル服用中は、病が治ってからもしばらくの間は少量のパキシルを服用し続けることが必要である。
急に薬を止めると、気分や体調が悪くなったり、何らかの拍子にフラッシュバックのようにうつ状態が再発する(俗に「揺り戻し」と言われる)可能性がある。
医師の指示なく薬をやめることは危険である。
副作用 [編集]
概要(添付文書中に記載のある主なものを、承認時発生頻度順に列記。
867例中15.0~1.3%。)
嘔気(投与初期に出現、多くは2週間程度でおさまる)
傾眠(日中の倦怠感)
口渇
めまい
便秘
頭痛
食欲不振
重大な副作用(発生頻度は1%未満または不詳)
セロトニン症候群(錯乱・発熱・発汗・震え・痙攣・ミオクローヌス)
悪性症候群(体の強い硬直・じっとして動かない・震え・意識がはっきりしない・発汗・高熱)
錯乱、幻覚、譫妄、痙攣
肝機能障害(黄疸)