多種類化学物質過敏症-国際会議、東京より17 | 化学物質過敏症 runのブログ

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 ⑧有害物質への曝露

 MCSの患者も継続的にストレスに曝されている。

どこへ行っていいかわからない、会議に参加しても香水でだめになって途中で出るなど、とにかくいつもストレスに曝されている。

抗ストレスプログラムも非常に重要だ。


(1)グルタチオンやαリポ酸等を使用した解毒治療

 グルタチオンやαリポ酸は、体内で生成される天然キレートである。


 αリポ酸、あるいはグルタチオンを注射などで注入すると、図のように金属を取り込む。

金属そのものがなくなるのではなくて、キレート剤の中に取り込まれるのだ。


 丸印の硫黄の部分が活性部位になって、ここで重金属を解毒する。

αリポ酸は肝臓で生成される。

 グルタチオンも同様に硫黄の部分を持っている強力な抗酸化物質(トリペプチド)である。システイン、グリシン、グルタミンから作られる。

体が十分に栄養を吸収できないと、十分にアミノ酸が得られず、グルタミンが十分に作られないので、解毒能力が下がって体調が悪化する。

 グルタチオンは過酸化物を還元する。グルタチオンは脳における最も重要な抗酸化物質の一つで、フリーラジカルのダメージから脳を守る。

 私たちは、以下の物質を静脈注射で投与するといった治療を日々行っている。

 ①他の薬剤が混ざらない還元型グルタチオン600mg(i.v.)週1回を4度

 ②大量のビタミンC投与(アスコルビン酸ナトリウム7.5g)+マグネシウムアスパルテート/カルシウムEAP/亜鉛/交互に投与

 ③セレニウム-ナトリウム100μg、ビタミンB群(葉酸を含む)

 ④αリポ酸300~600mg

 ⑤Lカルニチン1000mg

 コンパクト解毒プログラムという1週間の解毒プログラムもある。

また、経口剤を6~10週間服用して結果を見ることもある。

 経口薬投与の場合は、以下について1日1回投与する。

服用量は検査結果に応じて変更する。

 ①αリポ酸100~300mg

 ②スルフォラファン15~30mg<ブロッコリー抽出物>

 ③セレン<セレノメチオニン>、亜鉛、モリブデンを含むマルチミネラル

 ④マルチビタミン(メチルコバラミンとP-5-Pを含む複合ビタミン)

 ⑤ビタミンC1g(吸収がゆっくりなタイプ)

 ⑥ビタミンE(ガンマ-トコフェロール300mg含む)

 ⑦アミノ酸(グリシン、アルギニンなど含む)