アクロレイン | 化学物質過敏症 runのブログ

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wikipediaより
アクロレイン (acrolein) はアルデヒドの一種で、不飽和アルデヒドの中で最も単純なもの。IUPAC命名法では 2-プロペナール (2-propenal) と表されるほか、アクリルアルデヒド (acrylic aldehyde) 、プロペンアルデヒド (propenaldehyde) とも呼ばれる。CAS登録番号は [107-02-8]。分子式は C3H4O、示性式は CH2=CHCHO、分子量は 56.07 である。

性質、合成、反応 [編集]
融点 -87 ℃、沸点 53 ℃ で、刺激臭を持つ無色から黄色の液体である。

グリセリンを硫酸水素カリウムなどの脱水剤を用いて脱水すると生成する[1]。 工業的には、グリセリンの高温の蒸気を硫酸マグネシウムに通じてアクロレインを得る。

HOCH2CH(OH)CH2OH → CH2=CHCHO + 2H2O
還元するとプロピオンアルデヒドを経てプロピルアルコールを生成する。

ラットによる経口毒性LD50が82mg/kg、ウサギによる経皮毒性LD50が250mg/kgと、毒性が強い他、可燃性も強く、取り扱いには十分注意する必要がある。日本では毒物及び劇物取締法により原体が劇物に、消防法により第1石油類に指定されている。また重合を起こしやすいため、市販の物には重合停止剤としてヒドロキノンが含まれていることが多い。純粋なものが必要なときには、蒸留などで精製してすぐ用いるべきである。

食用油を使って揚げ物等の調理作業を長時間行ったために気分が悪くなる現象を「油酔い」と呼ぶ。「油酔い」は加熱分解された油脂から発生するアクロレインが引き起こすものとされている。

また、ガソリンエンジン・ディーゼルエンジン及びタバコの不完全燃焼でも発生し、自動車・船舶等からの排出量は年間1,765トン(製品評価技術基盤機構 2005年調べ)、タバコから年間97トン排出されている。(環境省 2004年調べ[2])なお、タバコ1本あたりからの発生量は主流煙で9.93~116µg、副流煙で288~348µgと分析されている。(厚生労働省 2002年調べ[3])

用途 [編集]
主にメチオニンやグルタルアルデヒド、ピリジンの合成原料として用いられる。他に冷凍機探知剤、アルコール変性剤、殺菌剤などにも用いられる。

国際化学物質安全性カードより
身体への暴露
吸入 灼熱感、咳、息苦しさ、息切れ、咽頭痛、吐き気。
症状は遅れて現われることがある
皮膚 発赤、痛み、水疱、皮膚熱傷。
眼 発赤、痛み、重度の熱傷。
経口摂取 喉と胸部の灼熱感、痙攣、吐き気。

物理的性質 ・沸点:53℃
・融点:-88℃
・比重(水=1):0.8
・水への溶解度:20 g/100 ml(20℃)
・蒸気圧:29 kPa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):1.9
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.2
・引火点:-26℃(C.C.)
・発火温度:234℃
・爆発限界:2.8~31 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):0.9