ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議12 | 化学物質過敏症 runのブログ

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5.治療:DNA概念(ルノー氏提唱)
 私は、MCSの治療法を3つの柱にまとめて、それを「DNA概念」と名付けました。
 その3つとは、①解毒療法(Detoxification)、②栄養療法(Nutritional-Therapie)、③ストレス対処マネジメント(Anti-Stress-Management)です。
 この治療の目的は、解毒能力を向上させるとともに、身体と脳内の炎症を鎮静化させ、心身ともに安定させることにあります。
 具体的には、クリーンな環境に身を置いて解毒をすること、ビタミン、ミネラル、微量元素、アミノ酸といったサプリメントを摂取すること、サウナを利用した理学療法やマッサージ、スポーツ等を通じてストレスを取り除くことなどを行います。個々人にあった治療を行っていくため、環境医学・機能医学に基づいた個人指導も実施しています。
 また、MCS、食物アレルギー、注意欠陥多動性障害、自閉症、炎症性腸疾患などを治療する解毒プログラム(Hepar-Tox)を開発し、天然キレート剤であるαリポ酸やグルタチオンにより解毒を行っています。
 MCSの診断方法のひとつとして、オーガニクス総合分析というものも行っています。MCSの発症者は、化学物質と闘うために、体内の必要な酵素などを使い果たしています。酵素不足の状態では、食事で摂った栄養を体が利用できる物質へ変化させることなどができなくなり、変化途中の物質(中間代謝生成物)の形で尿と一緒に排泄されます。

そこで、尿中の中間代謝物の種類を調べれば、その人はどの酵素などが不足しているのかがわかり、それらを補うために摂るべきサプリメントの種類も分かるというものです。
6.環境建築物
 MCSの患者は、安全な環境で治療を受けることが必要です。

そこで、1985年に、MCSなどの診療を行うドイツ初の環境医学センターである「環境病研究所(IFU)」をバード・エムシュタールという所に設立し、1989年には当時最新の環境建築の知見(エコ塗料、電磁波シールド、安全な家具など)を結集した研究所の建物を造りました。
 MCS発症者の治療のためには安全な環境の建物が必要であることから、IFUの建物は化学物質や電磁波について対策を行っています。

また、ヴォルフハーゲンの古いホテルをエコホテルに改装するための投資者を募集しています。
7.最後に
 環境汚染は、グローバル化する世界において深刻化しつつあります。私達は、子どもたち、つまり次世代の脳と免疫システムをもてあそんでいるのです。

機能性医学と環境医学こそ21世紀の医学です。
            (報告: 広報委員会 SA)