Q化学物質過敏症の児童生徒のための教科書について説明してください。 | 化学物質過敏症 runのブログ

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A.(1)化学物質過敏症の児童生徒に影響の少ない教科書モデルの策定を目的として,文部科学省は,平成15年度から17年度の3年間,(社)教科書協会に対して「教科書改善のための調査研究」を委嘱し,教科書の製造関係者や有識者による実態調査,教科書材料の成分分析等の調査研究を行い,平成17年度に最終報告書が取りまとめられました。

(2)調査研究の結果,教科書と児童生徒の体調不良との因果関係については,解明に至りませんでしたが,「対応本(化学物質過敏症の児童生徒用に作成した教科書)」を使用することにより,アレルギー反応や体調不良の発症を防いだり,症状の緩和などがみられ,その有効性が確認されました。

(3)「対応本」は,

①化学物質を放散させるために天日干し等を行う,

②表紙をカラーコピーする,

③全頁をコピー(カラー・白黒)する,

④教科書に消臭効果のある紙をカバーとして掛けるなどの方法により作成し,必要な児童生徒に配布しています。

(4)通常の教科書を使用することにより体調不良を訴える児童生徒が,今後とも安心して授業を受けられるよう,(社)教科書協会を通じて,求めに応じて「対応本」を配布しますので,各都道府県教育委員会におかれては域内市区町村教育委員会及び諸学校への周知をお願いします。

(照会先)社団法人教科書協会事務局
〒135-0015 東京都江東区千石1-9‐28
TEL(03)5606‐9781 FAX(03)5606‐3086
調査研究報告書掲載先:
社団法人教科書協会ホームベーン
http://www.textbook.or.jp