山形大學環境保全センター発表1 | 化学物質過敏症 runのブログ

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化学物質過敏症の治療と対策

 早期診断、早期治療が医療における原則です

化学物質過敏症の治療においても、出来るだけ速く、正確な診断を確定し、適切な治療を行うことが理想です。

しかし、シックハウス症候群を含め、化学物質過敏症の治療には、特別な治療法というものはありません。

化学物質過敏症の治療は、原因物質を突き止め、それを除去すること、そして、原因物質との接触を避けるための工夫と対策を立てることが基本です。勿論、耐えられないような個々の症状に対しては、対症療法として薬物療法等を選択する必要はありますが。

多くの場合、化学物質過敏症は、化学物質で汚染された自宅や公共的建造物の室内空気に接触・吸引することによって発症することから、室内空気の汚染対策と浄化が肝心です。

 屋内空気中の化学物質による汚染防止対策のため、近年、関係省庁では法律による規制等を強化しています。

国土交通省では建材から放出される化学物質の室内濃度を下げるため、昨年(平成15年)、建築基準法を改正し、建築材料に等級による表示基準を設定したり、機械換気設備の設置を義務づけています。

しかし、必ずしも基準値を守った建物が安全とは限りません。特にアレルギ-体質の人、新築家屋屋内や家具店などで刺激を感じる人は、化学物質過敏症対策を取ったほうがよいでしよう。

 

化学物質との接触が避けられなければ、濃度を下げる工夫をすることが大切です。

特に新築建造物では換気による濃度低下が有効です。

新築家屋に入居する時には、すぐに入居せずに2~3ヵ月の間換気を徹底し、化学物質を気化させ、化学物質が十分発散して濃度が低くなってから入居することで一定の予防が可能です。

リフォームの際にも注意が必要です。

リフォームをおこなった場合、約1ヶ月位の期間をあけてから入居する余裕が必要です。また、空気清浄機で化学物質を吸着する方法や、化学物質を吸着するような植物を置くことも選択肢の一つとして推奨されています。


 全ての病気に共通のことですが、日常生活を規則正しくし、睡眠時間を十分取り、体力をつけ疲れを残さないことです。


また、バランスのとれた内容の食事を摂ること、特に、欠乏しがちなビタミン・ミネラルを積極的に摂り、食物繊維を含む野菜や果物も十分に摂りましょう。脂肪は、化学物質が融解・沈着しやすく、摂り過ぎは、生活習慣病の誘因となります。過剰な摂取は避けましょう。食品添加物や残留農薬にも配慮すぺきです。

 

そして私達の日常生活の面では、便利で安価な化学物質に頼りきった生活を見直さなければならないと考えます。


環境ホルモンと共通することですが、建物以外のことでは、まず禁煙、ディーゼルエンジン車を止めること、残留農薬や添加物がたくさん含まれる食品を避けることです。これだけでも化学物質過敏症は半分以下になると推測されます。