有機リン系農薬等による化学物質過敏症の病態解明に関する研究 | 化学物質過敏症 runのブログ

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平成16 年度衛生環境研究所特別研究中間報告書
有機リン系農薬等による化学物質過敏症の病態解明に関する研究
山口貴史田子博金井映里子木村博一小澤邦壽
(衛生環境研究所)青山美子(青山小児内科医院)
柳澤幸雄(東京大学大学院)加藤政彦(小児医療センター)
橘淳(原町赤十字病院)織内昇(群馬大学大学院)
内山巌雄(京都大学大学院)
はじめに
最近、化学物質による健康障害として、シックハウス症候群と化学物質過敏症(MultipleChemical Sensitivity: MCS)が大きな社会問題になっている。シックハウス症候群は、特定の物質(例:ホルムアルデヒド、トルエンなど)の
高濃度暴露によって起こり、暴露の回避によって症状に改善が見られる。しかし、MCS においては不特定の微量な化学物質により症状が出現すると考えられている。MCS の主症状は、粘膜刺激症状、消化器症状、視覚障害、自律神経障害、中枢神経障害、免疫障害および慢性疲労など、医学的には不定愁訴的な症状であることが多い。またMCS の原疾患には、シックハウス症候群が伴うことが多いとされる

しかし、両疾患には不明な点が多い。今のところ、MCSの原因物質には、ホルムアルデヒド、トルエンおよび有機リン化合物等が挙げられている。中でも有機リン系農薬は、さまざまな代謝障害、神経障害を引き起こし、本疾患の主たる要因となりうる。

また、有機リン系農薬は本県においても空中散布などにより使用され、しばしば
周辺地域では住民が健康障害を訴えており、無視できない問題となっている。一方、このような健康障害は、同じ曝露環境にあっても、発症の程度に大きな個体差が存在する特徴があり、環境要因のほか遺伝要因が関与していると考え
られる。

runより:この後はカットしましたが有機リンが化学物質過敏症の大きな原因であると言えるでしょう。