受動喫煙の怖さ
まわりの人がたばこを吸うことで、さまざまな有害物質が空気中に充満します。
たばこを吸わない人が、自分の意志に反してたばこの煙を吸わされることを受動喫煙といいます。
有害物質は、「主流煙」より「副流煙」の方に多く含まれ、中には主流煙の数十倍にのぼる有害物質もあります。
受動喫煙で吸い込んでしまうのは、この「副流煙」。
受動喫煙者はたばこを吸わないのに、たばこによる健康被害を受けてしまうのです。
●家庭では・・・
1日に20本以上のたばこを吸う夫を持つ妻は、本人が非喫煙者であっても、肺がんによる死亡率が通常の2倍、というデータがあります。
子どもヘの害も深刻で、日常的に受動喫煙にさらされている子どもは気管支炎や肺炎にかかりやすく、気管支ぜん息などを起こす割合が高くなっています。
●職場では・・・
副流煙と吐き出された主流煙をあわせて、「環境中たばこ煙」といいます。
たばこ煙で汚染された職場で長年仕事をしていると、自分がたばこを吸わなくても、呼吸機能が低下することが報告されています。
●他人の喫煙に対する気持ち
受動喫煙の害は、肺がんをはじめとする病気や、胎児への悪影響だけではありません。
たばこを吸わない人は、目・鼻・のどの痛みや、たばこのにおいへの不快感など、たばこの煙を非常に迷惑に感じています。
たとえば、配偶者が喫煙する場合
受動喫煙によって、男性ではリスクが30%、女性では20%程度高くなると言われています。
また、職場の同僚が喫煙する場合では12~19%高くなると言われています。
配偶者が喫煙者だったり、職場で喫煙する同僚と働いている人を調べると、以下のような調査結果がでました。
受動喫煙が確実に関連がある病気
虚血性心疾患
肺がん
副鼻腔がん
急性下気道感染症(小児)
気管支喘息の発病と悪化(小児)
慢性呼吸器症状(小児)
中耳炎(小児)
低体重出生
乳幼児突然死症候群
受動喫煙が関係している可能性のある病気
子宮頚がん
気管支喘息の悪化(大人)
呼吸機能低下
自然流産
認識と行動の障害
runより:受動喫煙は化学物質過敏症発症原因のダントツ1位です