大阪の墓石に刻む思い出
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数年前父が亡くなり、お墓を建てなくてはいけないのだが、自分の仕事が忙しくなかなか探す事ができないでいる。

母方の墓はあるのだが、そちらも護らなくてはいけないので、二箇所が遠く離れていては不便であろうと思い、できれば大阪近郊で探してみたいのだが、なにせ初めての事なので何をどのように始めていけばよいのかわからない。

新聞の折込やネットでの広告などを時々見てはいるのだが、なにぶん高い買い物なのでいまだに決められないでいる。

何度か現地を訪れた事もあるので、たくさんのお墓が並んでいて、お花や線香が供えられているのを見ると、私も早く親父をゆっくりと休ませてあげたいのだが、今ひとつ踏み切れていない。

弟がいるので、兄弟で建てるというのも考えたが、弟は大阪を離れて家庭を持っているので、大阪に一緒の墓を建てるというのも難しい。

たくさん並んだお墓を立てられた人たちはいろいろ悩まれたのだろうな、と考えながら現地を後にしたものだ。

本当は三回忌くらいまでにはお墓に納めてあげたかったのだが、もう当に過ぎてしまったので、もう少し親父にはわが家にいてもらって、私が「よし、これだ」と決めた時にゆっくりと安住の地に入って貰おうと思っている。

親父。

もう少し待っててねと思います。

お墓を知ろう


父親が亡くなって、葬儀、四十九日の法要を済ませて、まず第一の難関は、墓をどこに建てるかということでした。

大阪では墓地の確保がなかなか難しくて、骨を仏壇に置いたまま、何年も過ぎてしまう。

ということがよくあります。

私の場合、大阪といっても、府の南部の市ですから、地区の住民は、地区の事務所で管理している、共同墓地の一区画を管理費を払って手に入れることができ、無事に墓を建てることができました。

しかし、従兄の場合は大変でした。

住んでいる市の近辺には、霊園に空きがなく、かといって、何年も仏壇に置いておくこともできずに、遠くの霊園に墓を建てることになりました。

ところが、法事の時に問題が起きました。

というのも、そこまで考えていなかったのです。

法事の後、墓参りをすることになって、中型のマイクロバスが家の前に停まり、びっくり。

出席者がお酒を飲むということを考慮して、従兄が手配をしていたのでした。

それには、びっくりしましたが、その後、叔父、叔母の墓には、法事の時しかお参りしたことがないのです。

なぜなら、従兄に地図を描いてもらったのですが、車ではどうしてもそこに行くことができないのです。

母の葬儀の時に、従兄の言った言葉が忘れられません。

伯父さん、伯母さんはいいな。

息子さんや孫さんがいつも参ってくれる所でと。

大阪のお墓事情


大阪という土地柄でお墓を建てるとき、気を付けたいことがいくつかあります。

まずは宗教の問題です。

先祖代々の宗派がある場合、そのまま引き継ぐのが一般的だと思います。

代表的には、「天台宗」、「真言宗」、「浄土宗」、「浄土真宗」、「曹洞宗」、「臨済宗」、「日蓮宗」等があげられます。

新たにお墓を建てる場合、自分の宗派に合った墓地を探す必要がありますし、墓地の種類も様々です。

「公営墓地」の場合、使用量が割安で、宗教も問われないのがほとんどです。

石材店も自由に選べるため、お墓にかかる費用の心配も少なくて済みます。

ただ、資格に制限があったり、お墓の形も決まった形状があったりするので、住んでいる地域で問い合わせる必要があります。

「民営墓地」の場合、制限が少なく、比較的自由なお墓の形にもできるので、一般的に建てる人が多いと言えるでしょう。

最近は、故人の趣味や仕事をモチーフにした、個性的なお墓も増えてきています。

個性的なお墓を造りたい方は、民営墓地が望ましいと覆います。

公営墓地よりも、使用料、管理料が割高になってしまうので、予算は、高めに設定しておく必要があります。

最後に、「寺院墓地」の場合ですが、お墓参りの際、本堂へお参りでき、法要を任せやすいという利点があります。

檀家になる必要があるので、宗教が決まってきます。

はじめに書いたように、決まった宗派の方は、寺院墓地に建てられたお墓を引き継ぐパターンが多いでしょう。

新たに寺院墓地に建てるには、宗派に属する必要があるので、よく調べ、考えるようにしましょう。

お墓を建てるには、どうしても費用がかかります。

決められたルールや宗教に遵う必要がでてきます。

一言で大阪といっても、広い地域の中で、どこへ建てるかは簡単には決められないでしょう。

ご家族やご親戚と相談し、自分に合うと思う墓地を見つけ、お墓を造るのが一番だと思います。

大阪のお墓事情(市内・南部)