ビスコ坊や
生まれた街には、
よく遊んでいる場所があって、
公園の入り口から、
長い石段が続いていた。
息きって、石段をかけあがると、
確か、神社があったはず。
神社なテニスコートが2面ほどの広さで、
うっそうとした針葉樹の林に囲まれている。
神社に裏には、
さらに上に上る道が続いていて、
少し軟らかい、土地特有のベージュ色の
ごつごつとした岩肌が露出したそのみちを上がりきると、
頂上は、平らで
まわりに木もあまり生えていない開けた空間がある
まわりは緩やかな斜面で、下の方まで見渡すことができ、
斜面にみどりを抱えた果樹が植えられているのがみえた。
石段をのぼって、
神社のうらにまわって、
昇りきったあの風景を
子供たちが眺めているのかもしれない。