1962年ウィーン芸術週間Live クナッパーツブッシュの指揮姿 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

クラシック音楽を中心にした好きな音楽と読書感想、日々の雑感などを思いつくまま気まぐれに書き綴ります



クナッパーツブッシュが実際にオーケストラを指揮している姿をこの動画で初めて見ました。

もちろん録音はいくつも聴いていますし、特にブルックナーなどもの凄くスケールの大きな演奏で大好きな指揮者の1人ですが、これほど鮮明なライブ映像があったのは知りませんでした。

写真でイメージしていたよりずいぶん背が高く手足が長い人ですね。(Wikipediaを見てみると身長190㎝以上あったそうです。)

この映像では椅子に座って指揮していますが、これもWikipediaによると「1961年にブリュッセルで胃の大手術を受け、以後は体力が衰えがちとなり椅子に座って指揮するようになった。」とのこと。(この動画は1962年に録画された物です。)立って指揮している姿も見たいですね。

指揮している姿を見て思ったのは、演奏からイメージしていたよりずいぶんきれいな指揮だな、ということでした。身体の動きは大きくはないのですが無駄がなく、指揮棒の動きもとても的確でたぶん演奏者からはもの凄く見やすい指揮だろうな、と言う事です。

フルトヴェングラーなんかの指揮を見ていると、音が揃うのが不思議、と言う気がしますが(笑)このクナッパーツブッシュの指揮なら、何処で出たら良いの、なんて思うことはまずあり得ないでしょう。

そう言えば、クナッパーツブッシュは練習嫌いで有名ですが、それは彼自身指揮の技術に自信があったからじゃないか、と書いている音楽評論家がいましたが、この映像を見て、なるほどそれもあるかもしれないな、なんて思いました。(まあ、そればかりじゃないでしょうが(笑))

小さく的確でとても無駄のない指揮棒の動き、そして必要なときにぐっと突き出す左手、けっして激しく動かしているわけでもないのにオーケストラは自在にテンポを動かし音量を変化させていきます。

今まで指揮者の姿を見て1番感激したのはカルロス・クライバーの指揮姿かな。
これは、それ以来、くらい。久々に指揮者の動きに魅せられた動画でした。

クナッパーツブッシュのブルックナーなんて映像はないかな?



A TRIBUTE TO HANS KNAPPERTSBUSCH‐ハンス・クナッパーツブッシュを讃えて[Blu-ray Disc]