3つの警察署長を歴任〉神奈川県警大物OBが“参政党入り”の謎 県警内部では「みんな『はっ?』という反応」 本人は直撃に「日本を破壊してるのは共産主義勢力」と語り…

配信

〈《神谷宗幣代表の元公設秘書の自死に揺れる参政党》22年参院選に出馬・武田邦彦氏(80)が明かした“党を追われた理由”「僕が党員じゃないとか、認知症だとか…」〉 から続く 【画像】“守護神”と呼ばれる神奈川県警大物OBのX氏  近年、急速に勢力を拡大してきた参政党。2020年4月の結党後、2022年7月の参議院選挙では代表の神谷宗幣氏を国政に送り出し、2023年4月に行われた統一地方選では100人もの地方議員を当選させている。一方で、コロナ対策として「反ワクチン・ノーマスク」を公然と掲げるなど、物議を醸す政策も多い。

密かに注目される神奈川県連の“守護神”

 最近は、党を揺るがす事態も起こっている。 「週刊文春電子版」は、 2月8日配信の記事 で同党の神谷宗幣代表(46)の元公設秘書の女性が昨年12月に自殺していたこと、 2月28日配信の記事 では所属議員らが相次ぎ離党している実態を報じた。  着々と全国的な組織になりつつある参政党だが、実はその神奈川県連には陰で“守護神”と呼ばれる人物がおり、密かに注目されているという。  参政党関係者が明かす。 「神奈川県警の複数の警察署で署長を務めてこられたXさんです。『危機管理部参与』という肩書です。昨年、横浜の桜木町で街宣を行った際にはNHK党(現みんなでつくる党)などによる妨害行為が危惧されましたが、県警が警備に来てくれたのです。機動隊員も数名来ていました。党内では皆、Xさんの“声がけ”で警備が手厚くなったのだという認識でした」

「3つの警察署で署長を務め、警視正にまで昇進した」(神奈川県警関係者)という“大物警察署長”だったX氏の退官後の「参政党入り」は、県警内部にも衝撃をもたらしたという。 「みんな『はっ?』という反応を示していました」(同前)

本人を直撃すると…

 そこで本人を直撃すると、1時間にわたって「参政党入り」の経緯を明かした。 ――参政党に入党した経緯について。 「約40年間、主に機動隊と公安警察官をやってきて、3年前に退職したんですけど、もう疲れたから、のんびり暮らそうと思ったのよ。もういいよと。それが、神谷さんの動画を観ちゃってさあ。すげえこと言うなあと思って。『多様性、ポリコレ、男女共同参画は元々、共産主義だ』って言うのを聞いて、『え、こんなのを街頭で堂々と言う男がいたの?』って。それが入党のきっかけですよ」 ――参政党のどのような理念に共感を? 「今のこの日本を破壊しようとしてるのは、かつての共産主義勢力だと僕は思ってるんで、それを真っ向から指摘して、『日本を取り戻すんだ』と言ってるのは参政党だと」  大物警察署長はなぜ“参政党の守護神”になったのか。現在配信中の「 週刊文春電子版 」では、X氏の人物像と経歴、神奈川県警時代のX氏の評判と思想信条、参政党内での役割と働きぶり、「参政党入り」した後の県警内部での評判、そして1時間にわたった本人への直撃取材の様子について詳しく報じる。

「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル