手探りで
前に進みだした頃の作品
夜汽車などていう言葉はもう死語で若い者には乗った経験も見たことも無いだろうと思う
真っ黒な景色が後ろへ後ろへと飛んでいく
ガタン・ガタン・ガタンと線路の上を走る夜汽車
大阪から終着駅まで止まらない
車内は灯りが落とされ薄暗いし外は真っ黒の闇
ふと 目が覚めて外の暗やみの景色に目を凝らすが
それは オレの目的地に向かっているのか
反対の方向に進んでいるのではないだろうか。
今すぐ飛び降りたい衝動にかられたことを思いだす
切符を取り出し眺めながら思いとどまったことは無いでしょうか
行くべき先が分からないオレで飛び降りる勇気もないから
太宰や三島由紀夫の一本気に今すぐ飛び降りたい衝動に飛び降りた人生観が違うのだね
三島と仇のように仲の悪かった元都知事の石原さんのように
もう泥臭く生きていく方がスマートなのでしょうかネ
ただ
「死ぬことを前提に生きてこそ本当の人生を歩むことが出来る」などと言う言い草は怪しいものだと
感じながらも
今までの人生で会った人々の驚異・・・不思議で驚くことなのだが

100号(無題)
それは誰ひとり
まわりの中で他の人が死んでいくのを見ても
自分自身が死ぬということを信じていない
頭では死に関して当事者で有ると思っているが身体の方は当事者でない如く感じながら

100号(無題)
伊勢物語の業平の歌にある
ついにゆく 道とはかねて 聞きしかど きのう今日とは 思わざりしを
観念的に語っているので有ると思う

100号(無題)
この靄(もや)の向こうに目指す終着駅があるのだるうか
夜行列車は静かに夜中の中走り抜ける
目的地に向かっているのか、それとも反対の方向へ走る夜行列車に飛び乗ったのか
人生の岐路に立った時といっても この場合夜が明ければすぐわかることなどである
人生の岐路など星の数ほど生きている限りあるのだから
この靄(もや)の向こうに希望とか意気込みとか目指す情熱とか・・・・
それとも絶望とか、どうしょうもない後悔とか、後戻りできない挫折感とか・・・
ご高覧頂く方によって受け止め方か違うと思うが
オレの絵はご高覧頂く方の心の鏡だからどのような批評もすべて正しいと思います。

さて 夜が明けようとしています。
光が差し 何かが始まります・・・
生きている事への感謝
当たり前に過ごしている日常・・・
変わったと言えば日めくりカレンダーが1枚減ったことぐらい
・・・・・・・・・・・・・・
作者(オレ)の作品は難しいらしいが審査員の定評らしいが
勿論・・・説明などしないから・・ガハハハハハハハハハ
無題でなくて題を付ければ必ず入賞するのだけれど
無題で入選でも選外でも良いという潔さかこのような晩年の作品だから
姫に言わせればゴミらしい
オレの作品の中に 〇兄の作品が1点紛れ込んでいたらしい
初めて描いたというよりも
無理やり描かせた100号の大作
ゼロ展という新鋭画家の集団の立ち上げ第一回目のコンクール
見事 入選はしたのだけれど・・・
高校3年生の夏休みの作品て新人賞を狙ったのだった
その作品を紹介しょうと思う
是非 ご高覧下さい。