都会への憧れ
無機質な生活感のない部屋と
英国ガーデン風の庭にオープンカフェのような白い椅子
そんな大都会に放り出された田舎者のオレが
コンクリートとアスファルト舗装された街に孤独を感じ故郷の墓参りに出かけて
このオレが小学校3年まて習った校舎建て替えになるらしいと噂話を聞いていた
幼い時の学校での生活の中で思い出すのは木の板
校舎は木造で2階建
壁から廊下もすべて板張りで
板が外され鉄筋コンクリート造の新校舎に
後に この小学校も過疎と少子化で廃校になったのだが
壁や廊下の柾目の木の模様が未だに心に残っている
悪戯が過ぎて廊下に立たされても木の模様が色んなモノに見えて
その模様世界で物語を作って遊んでいた
時代が変わり
その頃は親になったオレは溺愛し
中・高と息子を送り迎えして綺麗な校舎を眺めながら
兎に角 息子には迷惑だったと思うけれどいつも一緒にいたかった
この時間まで出て来ないのは居残りさせられているのかなとか思いながら
帰ってから勉強を教えたり
木目模様を描くだけの作品を描き出したのはこの頃
オレの昔の頃を思い出していた
![]() 100号(無題) 2年間ほど月に約2枚だからね!
100号のキャンバスで40点以上・・・飽きもせずに描いたものだ
![]() 100号(無題)
初めのころの作品から中頃の作品
そして末期の作品
![]() 100号(無題)
殆ど何処かのコンクールで入選していたが
![]() 100号(無題)
その絵はすでにオレの手元にはないが最後に大賞を頂いてから
画風がまた変わったようだった
もちろん、
木目ばかり描いていたのではないのだが
その頃は木目を描くと心が不思議と落ち着いたのだ
作者のみ解る作品には題があるのだが
あまり 題を押し付けるのも
題をつければ なるほどと観る側を納得させてしまうから
観る側の何かと重ねて感じてほしいから・・・・
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