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- 脱法ドラッグ:「無承認医薬品」で摘発 厚労省方針
毎日新聞 2014年07月09日 02時30分(最終更新 07月09日 10時12分)
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脱法ドラッグ10+件
販売店から押収された薬物や容器=福岡市博多区で2014年6月13日、須賀川理撮影
◇薬事法上の「指定薬物」に定める前に
の販売業者を迅速に摘発するため、厚生労働省が次々に現れる新しい物質を薬事法上の「指定薬物」に定める前に、摘発に乗り出す方針を固めた。新物質が指定薬物であるかどうかにかかわらず、中枢神経に影響を与える物質などを、薬事法上販売が禁じられた「無承認医薬品」に該当すると位置づけるもので、警察庁や都道府県とも連携し、まん延を防ぐ。覚醒剤や麻薬に似た幻覚作用をもたらす新しい物質が確認された場合、厚労省は有識者会議に諮り、さらに意見公募手続き(パブリックコメント)を経て指定薬物に定める。パブコメは原則として30日以上の募集期間が必要で、販売業者はこの間に問題とされている物質を含む脱法ドラッグ10+件
の販売をやめ、新たな商品に移行する、いたちごっこが続いている。 この「空白期間」で取り締まるために、厚労省が適用する方針を固めたのが、承認を得ていないのに医薬品の成分がまぎれ込み、有害性のある「無承認無許可医薬品」の販売を禁じる条文(懲役3年以下または罰金300万円以下)。過去にも違法薬物への適用例があるといい、中枢神経に影響を与える物質や、今後指定薬物に定める予定の物質を規制対象にするよう、検討を進めている。新物質がパブコメを経て後日、指定薬物に定められれば、現行通り罰則の重い条文(懲役5年以下または罰金500万円以下)を適用する。
厚労省はこの手法を警察庁や都道府県など自治体にも伝え、取り締まりの強化を目指す。ただ、実際に販売店を迅速に摘発するには新物質をすぐに鑑定する必要があり、厚労省は並行して簡易鑑定器具の開発も急ぐ。【桐野耕一】
脱法ドラッグ:全国252店舗、ネット業者急増 警視庁が対策本部--厚労省調査
毎日新聞 2014年07月10日 東京夕刊
脱法ドラッグの一種の脱法ハーブ吸引後の事件事故が相次いでいる問題で、脱法ドラッグを販売している店舗が今年3月現在少なくとも全国252カ所に上っていることが厚生労働省の調べで分かった。大半は東京や大阪など大都市部に集中しているといい、警視庁は10日、関係部署が連携して取り締まりにあたる「脱法ドラッグ総合対策推進本部」を設置した。販売業者への対策を強化することで新たな薬物犯罪のまん延を防ぎたい考えだ。【桐野耕一、林奈緒美、長谷川豊】
厚労省によると、脱法ドラッグの販売店舗は、実態把握のために初めて調査した2012年3月時点の389カ所から、昨年同期の269カ所、今年同期の252カ所へと減少傾向にある。一方で警察当局によると、インターネットサイトで販売している業者数は12年12月末の9から昨年同時期には38へと急増しており、東京都の担当者は「最近は人目につかないようマンションの一室を利用したり、インターネットで注文を受け付け配達したりするなど巧妙化している」と話す。
脱法ドラッグを巡っては、厚労省が昨年3月、中心構造が同じ物質を一括して規制する「包括規制方式」を導入。現在、1300種類以上が薬事法上の指定薬物に指定されているが、成分の一部を変えた新種が次々に出回る「いたちごっこ」の状態が続いている。
6月下旬、JR池袋駅(東京都豊島区)近くで乗用車が暴走、男女8人が死傷した事件でも、逮捕された運転手の男(37)が直前に吸っていた脱法ハーブが規制の対象外だったことが判明している。
対策が後手に回っているため、警視庁は副総監を本部長に、薬物事件を担当する組織犯罪対策部▽医薬品を取り締まる生活安全部▽暴走事故の捜査にあたる交通部--など関係部署が情報を共有し、体制を強化することを決めた。販売店の実態把握と取り締まり強化▽ネット販売を行う業者の監視▽薬事法の指定薬物が含まれるかどうかを調べる鑑定技術の向上--などを積極的に進める。都など行政機関とも協力し、規制の在り方を検討する。
種谷良二副総監は「流通ルートの解明や末端乱用者と業者の検挙などに警視庁の組織を挙げて取り組む」と話した。警視庁と都は近く都内の脱法ドラッグの販売店68カ所を一斉立ち入りする方針だ。










脱法ドラッグ類を服用しての運転に対する処罰規制を、できるだけ早くしてほしい
「都内で一斉に立入検査→販売自粛を促した」って言ってたけど、
これほど事故が起こっているのに「自粛」とかぬるすぎ
脱法ドラッグ類を服用しての運転に対する処罰規制を、できるだけ早くしてほしい。
これだけ被害のニュースが相次ぐと、興味本位で試す人がどんどん出てくる気がしてならないよ。
また同じことをやらかす輩がいるのは何故なのか
ともかく通行人は巻き込むなよ。
先日 糖尿病患者が貧血で暴走した事件があったけれど
これは脱法ドラッグ類を服用しての運転と同じに並べてはならない
糖尿病の方の運転に偏見と差別を生み出すことは有ってはならないと思う
「クスリ」全体の危険性に対して、もっと社会的啓発活動が必要だと思う