トイプードルのお産が始まりそうで久しぶりに出産を待っています。
陣痛は2時過ぎから始っていますが触診したのですが、まだ子宮口が開いていません。
・・これから9月までお産ラッシュです!
素晴らしい子を一瞬に創ろうと勉強しても
遺伝子の世界は難しすぎて
やっぱり 神の偶然を頼りに頑張っています
でも理屈を解かって繁殖するのと研究しないで繁殖するのでは
それは確率的にも やはり良い子を産ます確率は高くなると信じています。
男XYか女XXか?性を決定するのは精子なのです。
本来その生物の持つ事の無い他の生物の遺伝子を組み込んで遺伝子組み換えをすれば簡単だが
害虫を寄せ付けないトウモロコシとか除草剤に抵抗性を持つ大豆とか米
年齢によって妊娠率が下がってゆく(=流産率が上がってゆく)のは、基本的には
卵子の減数分裂時のエラーにより、胚(受精卵)の染色体異常だと言われています。
減数分裂という言葉も、あまり聞きなれない言葉ですが、染色体が半減(=減数)するような細胞分裂。
精子や卵子の形成の際に怒る細胞分裂で、2回の細胞分裂が引き続いて起こるときに染色体が元の
細胞の半分になる・・・それが恐ろしい程の緻密さでダイナミックに繰り返される。
生殖細胞の形成時の細胞分裂は他の体細胞分裂とは異なり減数分裂するのです。
人間の場合
卵巣の中で眠っている卵子(=原始卵胞)は23種類×2本ずつの46本の染色体を持っているのですが
赤ちゃんを作る為には、その半分の23種類×1本ずつの23本の染色体があればいいので、
不要な染色体を間違いをおこすことなく、捨て切る力が「卵子の質」です。
猫の場合は18種類(常染色体)×2+2本(性染色体)=38本
犬の場合は38種類(常染色体)×2+2本(性染色体)=78本
人間の場合と違って犬の場合は排卵直後の卵子には受精能力が無い
排卵より2日前後の卵子の成熟期間が必要で排卵後に減数分裂が起こる
だから排卵を確認した後から交配しても間に合うという珍しい動物
その辺が人間と違うのだが
猫の場合は又排卵の仕組みと機能がまったく違う
猫は交配の刺激で黄体を刺激して、黄体ホルモンを作らせる交配の刺激で排卵される
犬、猫、人間には
常染色体にも優性遺伝子と劣性遺伝子があり
性染色体上に存在する伴性遺伝子にも優性遺伝子と劣性遺伝子があり
話は少し逸れるが犬の
進行性網膜萎縮症(PRA)などは常染色体劣性遺伝であるのだが
計算上のキャリア率はノーマル(正常)は68%、キャリア29%、発症は3%らしいのだが
犬、猫、人間には遺伝性疾患は山ほどあって
疾患症をすべて排除して生物は存在出来るのか・・・という問いに
存在出来ると確信を持って言える生物学者や医学博士は、おられるのだろうか?
病気の遺伝の話は今度にするとして話を戻そう
犬の交配に
オリモノ・・・頚管粘液は大事という話です。
このオリモノは、排卵期に扉をあける門番的な仕事をするので、大事です。
精子が長く生き延びられるのは、このオリモノのおかげです。
排卵期以外は、子宮内は酸性になっていて、精子が生きれない環境にあります。
排卵期の極短い時期のみ、頚管粘液(アルカリ性)によって
精子は水を得たまさにオアシスの中にいる。
つまり、通常は「酸性」バリアのように閉ざされた世界が、排卵時期には
そのバリアが解かれるということなのです
子宮頸部は膣内から精子が子宮内に入っていく通り道であり、
月経血の排出口であり、産道としての赤ちゃんの通り道でもあるのだけれど
妊娠初期には小指も入らない小さい子宮口が分娩の時は
スタンダードプードルなど大型犬は
子宮口が最大7cm位も開き、赤ちゃんが出てくるのです。
トイプードルで最大3cmぐらいまで開き、赤ちゃんが出てくるわけなのです。
どんな子が生まれてくるのか・・・眠いけれど楽しみです。・・・・ガハハハハハハハ