(猫)新種改良協会本部の書庫の冒頭に記した通り
ほとんど何千匹、何万匹に1匹の突然変異で出現した個体で
現在では容貌がほぼ固定されいいる種と突然変異で出現した個体別の種を
接合進化させる試みをしています。
同型接合体(ホモ)の交配と異型接合体(ヘテロ)の交配
そして
経験上 ブリーダーにとって望む特徴を定着させる
バッククロッシング(もどし)交配について説明したいと思います。
ただ何となく交配されている方の少しでもよい方向にという思いから
一般に公開したいと思います。

同型接合体(ホモ)の交配
たとえば
純血種の黒(AA)とブルー(aa)の猫を交配すると
生まれる子は全て
黒猫なのである。
右の図のように
両親の片方から優勢の
黒の遺伝子(A)を
もう一方の親から
劣勢遺伝子(a)を
受け継ぐから全てが
ブルーの劣勢遺伝子を
持つ黒い猫が生まれる
わけです。
この遺伝子の型は(Aa)
計画繁殖の出発点を
親の世代とい(P)で表し
第一代の子供達を
(F1)と呼びます。
この第一代(F1)と第一代(F1)の交配により劣勢同士の結合の可能性が
高まります。
そして我々が作ろうとしている新種はココからが出発なのです!
何故かというと突然変異の遺伝子は殆んどが劣勢遺伝子であるからです。
異型接合体(ヘテロ)の交配
ブルーの劣勢遺伝子を持つ黒い猫(Aa)同士の交配をすると
雑種2代の子供(F2)はずっと多彩に複雑になります。

黒の優勢遺伝子か
ブルーの
劣勢遺伝子の
どちらかを
受け継ぐので
同型接合体の
黒猫(AA)あり
異型接合体の
黒猫(Aa)あり
劣勢接合の
ブルー(aa)の
猫が生まれる。
この4パターンの可能性の確率は同じですから平均すれば3対1という割合になります。
ただ・・・神秘と言うか博打的要素があり
子供の出産頭数もあり
判りやすく言えば答えは正しいが運も伴うと言う事です!
確率で言えばジャンケンと同じで
グーをA
チョキをB
パーをC
で表すと図にすれば

ジャンケンでアイコになる確率は

そして2回アイコになる確率は

全て確率は計算できるのだが
コインを10万回投げれば裏と表は5万回ずつ出るらしいが
1回ずつ裏と表が出るわけでない。
ある時は何回も一方が続く場合がある!
それを「偏(かたよ)り」というのだが・・・
その偏りを操作するのが
戻し交配(バックロッシング)
戻し交配(バックロッシング)
第一代(F1)の異型接合体である黒猫と同型接合体の劣勢のブルー(aa)が
親になると戻し交配の世代(BC)には又違った可能性が出てくる。

異型接合体の黒の親から
黒とブルーの遺伝子を提供
するのですが
片方の親からは
劣勢のブルーの遺伝子が提供されるだけ・・
子猫も両親と同じに
同型接合体のブルー(aa)が異型接合体の黒猫(Aa)になるのです。
もちろんこれは基本の基本・・・
38個の染色体のことなど知らせることは山ほどあるが
悲しいけれど専門的に研究する学者もいないし
家畜の研究はお金になるが犬はともかく猫を研究しても
金にならないと言うのが学者の定説だったのもだから
かなり学問的には遅れているのが現状だ。
しかし 猫のブリーダーにとっては
今、この研究臨床学問は宝の山に迷い込んだのと同じなのだ!
幸運の宝の入り口のドアは限りなく小さいが開けるのはそれほど難しくは無い!
まず 猫についての専門的な学問やデーターは少なく殆んど無いのが現状です。
これより詳細はメンバーのみに企業秘密として共有させて頂く事になります。
現在新しく真剣に猫の繁殖に取り組みたいという経験の浅いブリーダーの方の
問い合わせが多いのですが、
その内にオレの作出した第一代(F1)の異型接合体を保有されている方から
門下生を何人かメンバーに加えたいと考えていますが
暫くは入会許可は出しません。
今はメンバーと意見交換出来るだけの学識と経験のある方でオレの研究を
補佐してくれる方のみの入会を募集しています。
近くホームページを作りますが
それまでこの書庫で興味のある方は質問も企業秘密以外の一般の
遺伝についてはお答えさせて頂きたいと思います。