有意義な時間の使い方 ~ for you 02 | 下弦の月

下弦の月

色んな妄想や自己満足ネタを書いていこうと思っています。現在は「スキップビート!」を妄想中。尚、作者様・出版者様にはもちろん一切関係がありません。無断で拙宅のお話を転載や二次利用はお断りします。

昨日アップした中で一部だけ修正しました

今現在は秋の設定です


では、どうぞ

 

 

『 有意義な時間の使い方 ~ for you  』

 

 

「これだけ時間をかけてもらって申し訳ないですけど

そろそろ決めませんか?」

 

「うん?気に入ったものあった?」

 

取り分けたパスタのお皿を受け取りながら
蓮が綺麗な笑顔を向ける
敦賀さん、私にまで愛想ふらなくてもいいのに、と

ちょっと無愛想になりながら

自分の分を取り分けるとフォークを手に取った


「折角のオフの日にお買い物ばかりで…

敦賀さんのお疲れをとる時間も必要なので

もうこの辺りで決めてしまってもいいと思います」


「うん、だから気に入ったのはあったの?」

 

「……え?」

 

「俺は気に入ったものが見つかるまで

ギリギリまで探すつもりだよ

折角の20歳の誕生日なのに」


パスタをくるくるフォークに巻きながら真剣な顔をする蓮
あぁ、毎回のこの会話をしてる気がする…

その上、休憩だ食事だと行く店全てで

支払いを終わらせて

あぁ……一体総額いくらくらい

お支払いさせてしまっているのかしら

どの店も雰囲気で良心的価格なお店じゃないことくらい
私でもわかる

あぁ無駄な使いっぷりはカイン兄さんを彷彿とさせるわ

……あぁ、カイン丸が出ないうちに何とかしないと!


「例えば、最初に行った
あの…映画シリーズって仰ってた

2着目の……?」


「マイフェアレディ風の白いドレス?
あれはベアドレスだったけど

清楚でよく似合ってたよ」


「!……///……コホン

え、と。もしくは先月行った

プリンセスラインのお店で見た

オレンジのドレスとか…」


「あぁ、美女と野獣みたいなデザインのドレスだよね
あの物語のベルと最上さんがダブって

いいなと思ったよ
勉強家で何事も好奇心旺盛だし
…第一美人だ」


…もぉ、いちいち色んな路線で褒めなくてもいいんです!

そんなに押したらトキメキスイッチ壊れます!


「あ、そうだウェディングタイプの

花が咲いたようなコーラルピンクの

…あれも良かったな

あぁ、あれは最上さんの白い肌に合って

少しエ.ロ.チックだったけどね」


クスクス笑いながら目を瞑って

思い出している敦賀さん

 

…うわぁ、睫毛長いなぁ

日頃は目力で気がつかないけど

マツエクなんかいらないくらいよね?

…って、違う!

もぉ!エ.ロ.チックって!


「…敦賀さん、それは破廉恥です」


「そうだね、失言でした。ごめんごめん」
 

「ごめんは…」

 

「1回だったね。ごめんなさい」


キョーコの言葉のツボも押さえ鮮やかに笑う

あぁ、もう笑顔の無駄使いです

無駄使いはやめましょう?敦賀さん……

 

予め予約をしていた個室で二人きりの楽しい夕食を終え
支払いまで済ませると

蓮がスマホで時間を確認した


「さて、次のショップに向かおうか?

次は最上さんもよく知ってるジャンヌダルクだよ」


「ジャンヌダルク?…え?ゴスロリ…?」

 

「いや、少し違うラインもあるらしいから

行ってみよう?」


「はい」

 

いくら抵抗してもキュラキュラオーラには無駄な抵抗ですね

ええ、存じております

さ、行きましょう!


諦めながらも嬉しさに足取りが軽くなるキョーコだった

 

 

 

 

あれ?短い?

続きます・・・ Next