一粒万倍で友引の日。
お日柄が悪くなかったので
先日オークションで落札した
ティーポットと茶壷を使い初め。
どちらもイギリスの名窯
メイソンズのもの。
20世紀の昔、
紅茶メーカーのトワイニング社と
コラボで作られたと思われる
限定セットです。
茶壷にはトワイニング社の茶葉が
入っていて、これがポットと一緒に
贈答品（？）用に販売されていたと
思われます。
私、メイソンズは好きな窯の
ひとつで、定番のマンダレイや
シャルトリューズなどを愛用中。
で、たまにヤフーのオークションを
覗いたりするのですが、
販売の画像を見てすぐ
”あ、メイソンズだ”と
解りました。
ただですね………
そのお値段、なんと1円。
セットで、ですよ？
なんの冗談？と思ったのですが、
詳細をみると、状態がひどかった。
あ～、なるほど。
それでこの値。
そして、それでも買い手がつかない。
でも、画像を見ていて
私は思ったんです。
この汚れは落ちるんじゃ？
って。
ざっと見たところヒビや
ヘアーは無いし、これは汚れを
落とせば蘇るんじゃないか、と。
ちなみに発送元は吉方位でした。
で、落札しました。
1円で。
送料込みでも1311円でした。
届いてみれば
上記のような状態ではありましたが、
案の定、決定的なダメージは無し。
落とせる汚れがほとんどでした。
「かわいそうに。酷い扱いを受けて
いたんだね。もう大丈夫だからね」
ブツブツ独り言を言いながら、
キッチン用の漂白剤を2本使って、
ポットはまる3日。茶壷はまる4日かけて
汚れを落としました。
きれいになりましたよ。
スレとかはどうしようもないので
新品同様とはいきませんが、
汚れは99％落ちました。
汚れを落としたあと、
神社でいただいた御神饌の塩で
お清めをし、さらに小麻で払ってから
御神前にお供え。
これで汚れとともに、厄も落ちたはず。
良いものは蘇るのです。
きちんと手入れさえしてあげれば、
いつまでも輝いてくれる。
だからこそコレクターと呼ばれる
人たちがいるわけで。
そういう経緯があり、
あとは蘇ったこのセットを
下ろす日を待っていました。
お得感ですか？
もちろん、あります。
我が家には急須がなく、
でも急須は欲しくなかった。
1人用の小さいポット、
それもコーヒー紅茶緑茶に
ハーブティー、中国茶。
オールマイティーに使えそうな
小ぶりのポットを、1人暮らしに
なってからずっと探していましたから。
でもね。
このセットが本当に私にくれたのは
それじゃないんです。
このセットは
私のもとへ来るべくして来たんだ。
神様のおはからいだったんだと
わかる出来事が、汚れを落としている
間にあったんです。
続きは、後日あらためて。