来季のJリーグDIVISION1、四国勢初の徳島の活躍に期待したいですね。


2013年は、クラブの所在地別に見ると、関東南部8クラブというまさに首都圏一極集中でした。

関西でさえ、C大阪の1クラブのみという、いびつな状態。


しかし2014年はG大阪、V神戸のJ1復帰、湘南Bの降格の影響で関東南部7、関西3クラブになります。首都圏一極集中が、いくぶんか緩和されます。


J1に定着した鳥栖や仙台等、地方クラブの不利な点について、今回は語っていきましょう。

ぼくは3点挙げてみました。



【1】大手企業の不足


やはりこれでしょう。横浜FMのバックについている日産の2013年3月期の売り上げは9兆6200億円です。

対して、広島の支援企業の一つであるマツダは、売り上げ2兆2000億円で、全く売り上げ規模が異なります。

それでも地場企業で広島はまだ恵まれている方で、企業立地の少ない鳥栖や甲府などは、本当によくやっていると思います。

大手企業が少ないと、広告収入が期待できず、自ずとクラブの財政基盤は貧弱なものになります。




【2】練習相手


土曜にJ1が開催された場合、試合に出場しなかった選手は日曜にトレーニングマッチが組まれます。

その際問題になるのが、トレーニングマッチの相手。

例えば横浜マリノスの場合、2013年はJ1で首都圏に8クラブが存在していたので、自身を除く7クラブとトレーニングマッチの交渉をすることが出来ますね。

また、足を伸ばせば山梨のヴァンフォーレ甲府、静岡の清水エスパルスやジュビロ磐田とも練習試合は十分可能でしょう。


また、首都圏には他に関東大学リーグやJFL、関東社会人リーグのチームが多数存在するため、相手には事欠きません。


試合に出られない選手にとって、トレーニングマッチは試合そのものです。

その相手が実力的に著しく劣っていたりすると、選手は首脳陣に対して自身をアピールが出来ませんし、

それはそのままモチベーションの低下にもつながります。

これは由々しき事態かと。


なお、J2は試合が基本日曜日開催なので、J1のチームはJ2のチームとトレーニングマッチを組むことは出来ません。




【3】移動



2013年、横浜FMはまず同一県内にまず湘南と川崎Fが存在していました。

隣県には山梨に甲府。

東京にFC東京。

そして少し遠いですが同じく隣県の静岡に、清水と磐田。

隣県ではないですが、少し足を伸ばしたところに大宮、浦和、柏、鹿島ですね。


移動の負担が非常に軽い。

プロ選手は体のケアに非常に気を遣いますが、長時間移動の精神的、肉体的な負担は間違いなく試合の出来にかかわってくるでしょう。


広島は同じ中国地方にJ1チームがまず存在していません。

西で言えば鳥栖、東で言えばC大阪が最寄チームです。

正直非常に遠い。


そしてさらに過酷なのは、言わずもがな鳥栖でした。

一番近いチームで、広島ですからね。

高速を使い、所要時間片道5時間はかかります。

しかもチームが集中している首都圏からは最も遠いところに位置しています。



あと、単純に旅費も多くかかりますよね。

鳥栖の場合、旅費負担は相当な額に上るはずです。

Jリーグから、地方クラブには配分金が傾斜配分されているっていう話は聞かないので、恐らく予算的にも地方クラブは厳しくなると思うのですが。



てなことで、今回は地方クラブの悲哀について語ってみました。

話はかわりますが、広島のGK西川は果たして、浦和に移籍するのでしょうか。


本人が何も言わないところをみると、移籍は濃厚と見ていますが。


でも選手が自身の成長を考えて移籍を考えるの自然なこと。

西川が浦和移籍を決断したとしても、ぼくは笑顔で送り出すしかないと思っています。

広島を浦和を比較すると、以下の違いがあります。


       広島      浦和

スタジアム  陸上競技場  サッカー専用

観客    1万6千人   3万7千人 (2013年ホームゲーム平均)

年棒    5千万円    8千万円  (広島は2013年、浦和は2014年。年棒は推定)

移動負担 負担多    負担少


浦和に移籍すると・・・・

満員のサポーターの専用スタジアムでサッカー出来て、年棒はガッツリアップし、試合時の移動負担は少なくて済む。


って、完全に広島不利・・・・

そもそも浦和には元広島のペドロビッチ監督をはじめ、槙野や森脇など、見知ったメンバーも多いですしね。

人間関係にも安心感があります。

もはや浦和に移籍しない理由が無いような。

やばい・・・・


行かないでくれ~、西川~!


まずは明日の天皇杯を見守りましょう!

西川の雄姿をこの目に焼き付けるのだ!