はい、今日の大河ドラマ「平清盛」。

清盛の嫡男重盛が、主君である後白河上皇への忠義と、父清盛への孝行の間で苦しみ、

「忠ならんと欲すれば、考ならず。考ならんと欲すれば忠ならず」と、泣きながら清盛に訴えたシーンは、この大河ドラマ随一の名場面でしたね!!



はてさて、今日の県リーグ。

試合前にレフェリー陣でフィールドチェックを行っていると・・・・


ペナルティエリア内があれれ・・・・

ゴールが横にずれている。

ゴールエリアの縦が5mもない。

ペナルティマークがゴールラインから10m程度しかない。


逆のピッチも然り。


そしてセンターマークも無い。


当番チームに線の引き直しを要望し、それによって第一試合の開始が大きく遅れることになしました。


試合の開始が待ちきれない第一試合のチームからは「もう始めようよ~」

の声も。

両ピッチのラインが同様のずれ方をしていたならば、確かに両チーム条件は同じになるので、不平等は存在しませんしね。

楽しみにしていた試合も、早く始めたいでしょう。

選手の言い分も、確かに分かります。


ここからは、ライン引き(平清盛Ver.)を見ていきましょう。


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■選手

「レフェリー!ラインなんぞ多少違っていてもいいので、そのまま試合を始めましょう!」

■レフェリー

「悲しきかな~。

ラインが違った状態で試合開始の「GO」サインを出せば、福岡県社会人サッカーリーグの品位を陥れることになりましょう。

また、決められたラインの長さを無視した状態では、サッカーはサッカー足り得ません。

私達レフェリーは、ルールに「忠」実に則る、番人でなければならないのです。


痛ましきかな~。

試合を早く始めたいという、両チーム選手達の要望を受けなければ、日本サッカー協会が提唱する、プレイヤーズファーストの理念を実現出来ません。

サッカーにおいて、選手のことを第一に考える、いわゆるプレイヤーズファーストが至上命題となっている以上、両チームの選手達の意見は、尊重されてしかるべきものでありましょう。


GOならんと欲すれば、忠ならず。

忠ならんと欲すれば、GOならず。


進退ここに窮まれり。


かくなる上は、このレフェリーの魂である、笛を召され候え。

さすれば私は、福岡県サッカーリーグの品位を守ることも出来ず、またプレイヤーズファーストの理念を体現することも出来ないでしょう。


嗚呼~、嗚呼嗚呼」