いや~、すごい熱戦となりましたね。

全国高校サッカー選手権大会決勝、市立船橋V.S.四日市中央工業。


ぼくは録画していて、今日見終わりましたが、結果知らずに見てよかった~☆

まさか後半ロスタイム、市立船橋追いつくとは・・・・



ところでこの決勝、レフェリー的に気になった点が一つだけ。

前半17分の出来事です。

見てみましょう。


四日市工業のコーナーキック。

ボールを市船GKが直接キャッチし、難を逃れる。
幻の左前足


しかしすぐに出し所が無かったので、そのままボールを保持。

幻の左前足


主審に促されてようやく前線へフィードします。

幻の左前足


主審の木村氏も長いと感じたのでしょう。

8秒の時点でボールを放すよう、声を出して促しています。


ここで競技規則の確認。

35ページです。

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間接フリーキック


ゴールキーパーが自分のペナルティエリア内で、次の4項目の反則を犯した場合、間接フリーキックが相手チームに与えられる


●自分のものとしたボールを放すまでに、手で6秒を超えてコントロールする。

・・・・以下略。

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では、この市船のGKはボールを放すまで、一体何秒保持したでしょうか?

正確を期するため、2度計測。


結果は2度とも・・・・


なんと10秒!!


4秒ものオーバー・・・・


では一体なぜこのようなミスが起こるのでしょうか?

主審はJリーグでも主審を務めている木村博之氏。

この舞台にふさわしい人物が割り当てられています。



原因として考えられるのは、まあぶっちゃけて言うと、

「GKが何秒持っているかを、審判は計っていないから」

なんですね。


かくいう僕も

「GKがボールを持ってから何秒か、常に数えているか」

と言われると、数えていない(汗)


恐らく木村氏も秒数を計っていなかったのでしょう。

でなければ10秒を超える保持を認めるわけがありません。


まあ遅延行為をそこまで意識しない前半早々だったので、数えていなかったのかも知れませんが。


まあしかし、これを他山の石として僕も今後なるべく数えるようにしようと思いました。


ではここで少し掘り下げて考えてみましょう。

もし木村主審が秒数を数えており、この8秒の声かけの時点で笛を吹いたらどうなっていたでしょうか?


8秒は制限である6秒を2秒ほどオーバーしてします。

よって反則の笛を吹いても、誰もが「GK、ボール長く持ってしまったね」と、納得感のある秒数と言えます。

幻の左前足

ちなみに8秒時点の選手の配置は上記の状況です。

フィールドプレーヤー(=GK以外)は、ボールに近い順に四日市、市船、四日市、市船となっていますね。

2つほどシミュレーションをしてみましょう。


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【シミュレーション1】


「ピー!!」

主審の笛!間接FKを指示。

 ↓

GKがボールをその場に放す。

 ↓

ボールに一番近い位置に居る四日市(白ユニ)がボールに真っ先に追いつく。

 ↓

市船(青ユニ)もその後ボールの前に追いつく

 ↓

一番目の四日市選手が、三番目にやってきた四日市の選手にパス。

 ↓

そのままシュート!

 ↓

至近距離で打たれたため、GK為すすべなくゴール!!

 ↓

点数2-0で四日市かなり有利に。




【シミュレーション2】


「ピー!!」

主審の笛!間接FKを指示。

 ↓

一番近くに居た四日市の選手がすぐ反応して距離を詰めてきたため、

GKはボールを遠くに投げて離す。

 ↓

「ピー! ピピピ!!」

再び笛。

 ↓

「プレーの再開を遅らせた」という理由で、GKに警告。

 ↓

主審記帳後、間接FKで四日市チャンス。

(アウトオブプレー中だったので、その時の再開方法になります。)


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はい、2つのパターンを見てきましたね。

まあこの2つは四日市に有利に働いたパターンをみたもので、当然市立船橋がうまく攻撃を防ぐパターンも考えられます。

まあしかし、この状況で笛が吹かれた場合、上記の2つの例のように四日市有利に働くのは、まず間違いないでしょう。



GKのボール保持6秒制限ルール、注意しないと足元をすくわれますね。

気をつけよう☆