はい、試合前に審判団はどんな打ち合わせをしているんでしょね?


今回はその謎に迫りましょう☆



試合前の打ち合わせは、主審主導で行われます。


基本的な例を、項目順に見ていきましょう☆

勿論主審ごとにやり方が違うので、一概には言えませんが、まあ”だいたいこんな感じ”というのをつかんでいただければと思います。


以下、主審から副審へのセリフです。

(一部、4thへの発言もあり。)


スタート!


------------------

●試合前は


”アップはこのミーティングが終わったあと、審判団3名で行いましょう。

センターと本部反対側のタッチライン外を使おうと思います。


今この時計で10時0分30秒です。

10時50分位には本部前に出ましょう。

選手は試合開始7分前の10時53分集合になっているので、そこからチェックします。

エンドも決まった後、多分3分程フィールド内でボール蹴ってもいいことになると思います。


交代枠は7人登録の3人交代までです。

90分ゲームの延長なし。

ハーフタイムは15分。

ソックスの上のレガース止めに関しては、ローカルルールで何色でもオーケーとのことです。”



●スローイン


”基本的に僕はスロアーの上半身を見ます。

 なので、あなたはスロアーの足を見ておいてください。

 ラインを超えてないか、足が地面に着いているか等をお願いします”


●タッチジャッジ


”レフェリーサイドは僕が主導しまので、僕に合わせて下さい。

 逆にアシスタントサイドはそちらにお任せしますので、僕がジャッジを合わせます。

 ワンタッチがあった場合は、ももを軽くタッチして合図してもらえると助かります。


 どちらボールか分からない場合は、旗を上げてそのままにしてください。

 僕がどちらかを指すので合わせてください。”



●オフサイド


”オフサイドポジションに居ても、プレーに関与するまで、一時待って旗を上げてください。

 ボールを追うのが、オフサイドポジションにいる1人だけなら、早めに上げてもらってかまいません。 

 

 オフサイドで旗を上げたが、ボールがそのままGKにわたるなどした時は、そのまま流す時があります。

 また、旗を上げてもらったが、2列目からの飛び出しと私が判断した時は、手で「下げて!」の合図をします。

 その際、「いや絶対オフサイド」と思う場合は上げ続けてください。採用します。


 オフサイドの旗を上げたが、主審のぼくが気づかない時、そのまま旗を上げ続けてください。

 守備側のボールになったら、下げてもらってかまいません。”



●際どいゴールイン


”実際にはゴールインしたが、依然プレーが続いているとき、ゴールライン上で旗を上げてださい。

 笛を吹きます。

 その後、旗をセンター方向に指してください。

 ゴールを認めます。

 その後、いつもどおりタッチラインを2,30メートル走って下さい。”



●ファウルサポート


”アシスタントサイドでは、ファウルがあれば積極的にとっていただいて構いません。

ただ、ディフェンスファウルについてはアドバンテージを見ることも考慮に入れてください。

 また、ペナルティエリア内のオフェンスファウルについても、あれば取ってください。

 

 次に、ペナルティエリア内のディフェンスファウルは基本的に僕が取ります。

 つまりPKになるファウルのことですね。

 例外として、副審がとってもOKなのは、カウンターの場面で主審が追いつけてない場面でのファウル。

 または、ハンドのファウルです。角度的に難しい状況がありますので。

 その際、ファウルした人間の背番号はきちんと見ておいてください。

 


 警告のファウルに対し、アドバンテージをとることがあります。

 その際、「○番、警告!」と、本人をさして言いますが、番号を言わないことがあるかもしれません。

 それは番号が確認できない時なので、その選手の番号を控えておいてください。

 プレーが途切れてから聞きに行くことがあると思いますが、

 分からない場合は近づく前に「来るな」と合図してください。”



●万が一


”予期せぬことが起こったら、旗を振って大声で呼んでください。

 ルールの適用ミスや、2枚目警告なのにレッドカードが出ない時、

 主審の見てないところで乱暴な行為が起こったときや、

 見過ごすことが出来ない暴言を聞いた場合などです。”


 主審の僕が怪我などして任務を続行できなくなった時は、A1の○○さんが主審として入ってください。

 A2の△△さんはそのままA2で、4thの■■さんはA1へ入ってください。

 アシスタントの2名のうちどちらかが負傷した場合は、負傷した方のポジションに入ってください”



●4th任務

 

”怪我人が出た際、チーム役員を入れての合図は、手招きします。

 タンカが入って良いときは手でタンカの合図しますので、早急に入れてください。

 流血で一旦ピッチ外に出た競技者が、またピッチに入る場合は、

 きちんと止血されているかを確認してください。

 


 交代ボードの数字は、退く選手の番号だけでいいのでお願いします。

 中に入る選手が、交代要員として登録のある選手かどうか、確実にチェックしてください。



 ロスタイムの合図はそれぞれ2分前くらいに手で合図出します。

 数字を書くので。

 それを見て、1回数字を作ってください。

 それを交代ボードを下で、逆さの向きで良いんで僕に見せて下さい。

 確認します。

 OKの合図したら、ロスタイム入る前に上げていただいて結構です。


 選手の交代とロスタイム表示をしようとする時間が重なったら、交代を優先してください。

 表示はなしで結構です。

 その代わり、両チームにロスタイムを口頭で伝えるようにしてください。

 

 ロスタイム0分の場合も、0と手で書いてそちらに合図を出しますが、その時は作らなくて結構です。


 また、1分前の44分になっても僕から合図が無い時は、アウトオブプレー時にご自身の腕時計を指して「レフェリー!」と呼んでください。

 僕が時間に気づいていない可能性があります。”

 


 ベンチコントロールもお願いします。

 ベンチから看過できない暴言等あった場合は、僕に教えてください。

 役員の場合は退席処分や、選手の場合は警告等の処分をしますので。


 (少しルールが古いですが、4th参考HP



●チーム状況を知ってたら。


”南高校の選手10番は右サイドハーフなんだけど、

 かなり足が速いから、置いていかれないように気をつけてください。

 同じく南高校のFW13番は、手を使ったファウルが多いからアシスタントサイドからもよく見といて下さい


 対して帝都高校のディフェンスラインはアップダウンが激しいから、

 アシスタントはけっこうきついと思うけどがんばって!”

 

------------------

 

 

てな具合です。

う~ん、結構あるんですね!


事前の打ち合わせが十分でないと、なかなかお互い意思疎通も図れないもの。

いいレフェリングは、まず良い準備から始まるのですね☆