アジアカップ、日本V.S.カタール。
後半38分、川島が保持したボールを蹴って前線へつなげようとします。
ところがカタール選手セバスチャンが、足を出してボールのフォードを阻止!
ボールは進路を変え、所在無く空中へ飛び上がりました。
ここでホイッスル。
主審は副審の助言でファウルを宣告。
日本ボールでの再開となりました。
ここで松木さん。
「これは普通、イエローが出てもおかしくないんだけどね!」
本当にそうでしょうか?
実際は何が正解なんでしょう?
競技規則2010/2011の113ページを見てみましょう。
「ゴールキーパーがボールを放そうとしているときに競技者がそのボールをけるまたはけろうとすることは、危険な方法でプレーすることで罰せられるものとする。」
厳密に言えば川島が蹴った後ですが、今回の件はこの条項に該当するでしょう。
よってファウルに該当というのは間違いありません。
間接FKで再開です。
次に、イエローカードすなわち警告の対象項目に該当するかをみてみましょう。
警告となる反則には以下7項目があります。
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■反スポーツ的行為
■言葉または行動による異議
■繰り返し競技規則に違反する
■プレーの再開を遅らす
■コーナーキック、フリーキックまたはスローインでプレーが再開するときに規定の距離を守らない
■主審の承認を得ず、フィールドに入る、または復帰する
■主審の承認を得ず、意図的にフィールドから離れる
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もし警告を出そうと思うなら、どれに該当するでしょうか?
う~ん、近いのは「プレーの再開を遅らす」ですかね。
しかし2-2で同点の状態で、遅延行為をする理由はありません。
また、日本が速攻の場面でもなかったので、強いて遅らせる理由もありません。
よって、イエローカードが出ないのは、至極当たり前の結論となります。
ではでは☆