いや~、アジア杯日本V.S.シリア、おもしろかったですね~。
さすがに深夜1時からだったので、録画して翌日見ましたよ。
試合を振り返ってみましょう☆
今日は主審、副審がイランの審判団でした。
ついでにいうと、シリアのGK、なんか眉毛つながってるんですけど・・・・
両津勘吉みたいだな。
さて、今回は以下3つの判定について考えてみます。
①後半25分【川島が退場のファウルを犯したシーン】
②後半34分【岡崎が倒されてPKを得たシーン】
③後半50分【日本FKの際、シリア選手が距離不足で警告されたシーン】
いづれも争点になった判定です。
1つづついきましょう☆
まず
①後半25分【川島が退場のファウルを犯したシーン】からです。
1-0で迎えた後半25分、大きな出来事が起こります。
GK川島、一度ボールをクリアしますが・・・・
川島、ボールに手は届かず、
主審のモーセンさんは、PKを宣告します。
ところがここで問題が!
副審がオフサイドの旗を上げているではありませんか!!
日本、助かったのか!?
これを見た日本勢は、オフサイドを猛アピールします。
主審の指示通り、すぐPKのポジションにつく副審。
そして川島には一発退場のレッドカードが示されます。
まあそのおかげで僕的には西川周作がプレーするの見れたので、良かったですけど☆
この騒動を目の当たりにした、解説の松木安太郎氏。
「オフサイドでしょう!!」
「なんなんすか、これ!!」
ものすごい興奮状態です。
どうやら主審の見解は以下のようなものでした。
「イラン選手が決定的なパスを出したのではなく、今野が足に当てたものが川島の方へ向かった、すなわちバックパスである。よってオフサイドではない」
映像を見返しても、引きの映像しかないので、どちらの足に当たったとも判別がつきませんでした。
よって、主審の判断が間違ったものとは言い切れないでしょう。
主審は副審より今野に近く、自身の判断を優先するのは至極当然と思われます。
よってぼくの結論は、以下となります。
「判断不可能。
映像がないので判断が付かない。
もし万が一主審の見間違いで本当にオフサイドだったとしても、どちらの足にあたったかを見極めるのは非常に困難であり、主審を責められない」
次いきましょう!
②後半34分【岡崎が倒されてPKを得たシーン】
ところがここで足をかけられてしまいます!
その瞬間を別角度から。左にいる2番の選手の右足が当たっています。
さらに別角度から。
この後倒れます。
倒された岡崎。
判定は至極妥当でしょう。
明らかに足で引っ掛けてましたし。
日本がPKを得た瞬間、解説の松木安太郎氏が言いました。
「PKを出した方の選手もレッドカードになる可能性高いですよ!」
松木氏の言い分は、以下のようなものです。
”さっきはゴールに直結するプレーで川島がレッドで退場になった。
そして今回もゴールに直結するプレーなので、当然レッドカードである。”
と。
しかしレッドカードはおろか、イエローカードすら出ないのに苛立ち・・・・
「これどうなってんすか!!?」
しまいには怒り出してしまいました。
さて賢明な読者の皆さん、この場合、松木さんの言うとおり本当にレッドカードなのでしょうか?
それとも主審の判定どおり、カード無し?
正解は・・・・
「カードなし」です。
正解された方、おめでとうございます。
実はこれ、競技規則2010/2011の162ページに丸々載っています。
2つの例が載っていますね。
上が岡崎のパターン。
下が川島のパターンで、まさに瓜二つの事例です。
川島の場合は、相手選手にとって、GKと1V.S.1でしたね。
それに対して岡崎の場合は、ゴールとの間に相手GKを含め2名の人間が居るんですよね。
その2名を乗り越えないと、ゴールまでたどり着けません。
おまけに自身はゴールの方向を向いておらず、サイドに追いやられようかという場面でした。
ファウルをされなかったとしても、シュートを打つのは難しかったでしょう。
よって、”決定的得点機会の阻止”とは言えないわけです。
僕のブログは多い時でも2000人弱しか閲覧されません。
しかしTVともなると、その視聴者は何百万人にも上るでしょう。
松木さんの熱い解説はそれはそれで楽しいのですが、影響力のあるメディアで発言するのですから、もう少し競技規則の方も勉強して欲しいなと思いました。
でないと今回みたいに、視聴者が誤った知識を植えつけられてしまいますからね~。
これは非常に怖いことですよ!
てなことで
②岡崎が倒されたシーン。
結論としては
「カードなしのPKは妥当」
に落ち着きました。
では最後③です。
③後半50分【日本FKの際、シリア選手が距離不足で警告されたシーン】
日本2-1で迎えて、シリアは非常に苛立っています。
とにかく時間がないですから。
壁を作り終えて、岡崎がボールの上に足を乗せました。
シリア選手がキッカーの岡崎、本田の下へ猛然とダッシュしてきました。
それを見た主審は、真っ先に間を詰めた13番にイエローカード!
いわゆる距離不足ですね。
その日二枚目となった13番は退場と相成りました。
はい、ここで問題なのは、岡崎がボールをわずかに動かした時、インプレーになったのかということです。
競技規則を紐解きましょう☆
「無い無い」と探したら、なぜか”競技規則の解釈と審判員のためのガイドライン”という後ろの方のページに記載がありました。
123ページ。
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第13条 フリーキック
「ボールは、蹴られて移動したときにインプレーとなる」
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そうなんですね~!
移動したらインプレーになるんですよ。
コーナーキックと同じですね。
ということは、インプレー?
いや、しかし岡崎の場合は蹴るではなく、足の裏でこねたと言えそうですね。
非常に微細な移動だったので、インプレーと判断するには無理があるでしょう。
よって結論。
「シリア選手が距離不足により警告を受けた判定は正しい。
妥当な判断である。」
はい、以上3つの判定について見ました。
さすが国際主審だけあって、責めるられるべき判定はありませんでした。
しかし残念なことに 、試合終了後は騒然となり、審判団は警備に守られての退出となりました。
う~ん、これが審判をやる者の、悲しい宿命なんですかね~。