11月14日。
鹿島V.S.川崎の試合、鹿島2-1でリード。
場所は等々力競技場。
後半43分、鹿島逃げ切りを図る時間帯です。
まずは画像を見ていただきましょう。
以下ご覧ください。
中央からロングボールで写真右奥のスペースへボールが出ます。
ボールを受けた鹿島の青木はキープに入りますが、体勢が崩れます。
しかし、尚もキープ。
ボールを内に保持します。
頭を蹴っているように見えますが、実際は蹴っていません。
完全にいじめの光景ですね(笑)
青木選手、いたぶられてる~!!
「こいつっ! ボールをよこしやがれ!」
「渡してなるものか~!」
ではここで問題!!
「主審は何のファウルを取ったのでしょう?
そしてどちらチームのボールで再開?」
お考えください☆
難易度は、2級レベルです。
では解答篇。
主審は、
「”危険なプレー”でファウルを取った。再開は川崎ボールでスタート。」
なぜか?
上記写真で、主審は手を上げていますね。
これは間接FKと言うことです。
再開方法が間接FKになるものとしては、オフサイドやオブストラクション、危険な方法でのプレー、GKが6秒以上手でボールを保持する場合などがありますね。
そしてこの場合に当てはまりそうなものは、危険な方法でのプレーでしょう。
危険な方法でのプレーと言えば、よくあるのが”足を高く上げる”ですね。
例えば、相手選手がヘディングしようとするところへ足を高く上げる。
これが危険な方法でのプレーに該当するのです。
もちろん、その足で相手選手の顔や頭を蹴ってしまったら、直接FKとなります。
さて、今回の事例ですが、TVで主審の笛は聞こえませんでした。
しかし、プレーが止まったところから察するに、どうも鹿島青木選手が両手をついてキープしていたところで、笛を吹いたのではなかろうかと類推できます。
要するに、
「両手を地面に付いた状態でボールをキープすれば、そこへ相手チームの足が飛んで来るのは必定で、危険なプレーに該当する」
のではないかなと。
競技規則を紐解いてみましょう。
「危険な方法でプレーするとは、ボールをプレーしようとするとき、(自分を含む)競技者を負傷させることになるすべての行為である。
この反則は、近くにいる相手競技者が負傷を恐れてプレーできないようすることである」
この”自分を含む”の文言がキーワードなんですね。
今回の件は、このプレーでのファウルをとったのでしょう!(多分)
そもそも、そんな両手をついた状態でのボールキープを許していたら、サッカーが何とも味気ない、違ったスポーツになってしまいますからね。
ちなみにプレー再開時の画像はこちらです。
今回の問題は、少し難しかったですね。
ではでは~