3級審判と4級審判の技術の違いの一つに、「○○じゃない時のジェスチャー」があります。
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A.副審で言えば、タッチラインを割っていそうで実は割っていない時。
また、オフサイドのようでオフサイドではないとき。
B.主審で言えば、ファウルのようで、実はファウルではない時。
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Aの場合。
試合中、ボールが
「ラインを割った!?」
と思って、確認のため副審をちらっと見ることってありますよね?
しかし実際にはラインを割ってなかったとします。
上手な副審は、旗を持つのとは逆の手を斜め下方向に向け、オンプレイであることを明示します。
これをすることにより、副審は主審や選手に対して、
「私はちゃんと見てますよ。見た上でオンプレイであると判断しましたよ。」
と意思表示することが出来るんですね。
一見オフサイトだが実際はオンサイド゙の時も同じように、副審は、旗を持つのとは逆の手を斜め下方向に向け、オンプレイであることを明示します。
Bの場合も同様。
下げた両手、または片手を水平に動かすことにより、ファウルではないことを明示します。
こうすることで、「この主審、ファウルが見えてないんじゃないの?」
という周囲の疑念を抑えることが出来るんですね。
「ちゃんと見えてますよ。
見た上でファウルではないと判定しました。」
という意思表示をすることで、選手は安心して次のプレーに移ることが出来ます。
審判の仕事はただ判定のみではなく、説明責任を果たすことも重要な要素なのですね。