私は全身麻酔による手術を受けたのは初めてでした。意識を薬物の力で失うのは初めての経験でしたので、怖い印象がありました。しかし実際に受けてみると、意外と「え、こんな感じなんだ!」という思いが強かったです。
私は手術を受けた理由は「鼠径ヘルニア」の診断を受けたからです。そして「鼠径ヘルニア」の治療は唯一手術のみです。
日程は
2/2病院受診。鼠径ヘルニアの診断が確定。同日に採血と肺活量の検査を実施。
2/17心エコー検査
2/19麻酔科受診
2/25入院
2/25手術(90分)
3/2退院
こんな流れでした。各検査において特に問題はなく、心臓の機能は年相応とのことで安心しました。
心エコー 検査で「麻酔に心臓が耐えられるか」、肺活量 の測定で「麻酔後にちゃんと呼吸を保てるか」をみています。
2/19の麻酔科の受診は興味深かったです。麻酔科の先生は女性で年齢は私とどうやら近いらしかったです。生化学検査の結果をご覧になって「腎機能(推算糸球体濾過量)は80もあるのね」って言われました。先生は60台なんだそうです。そしてお仕事は?で聞かれたのでドラッグストアで薬剤師をしています。とお伝えしました。どうやら、その情報をパソコンに入力していたみたいで、情報が共有化されていたみたいです。
後で分かったことですが全身麻酔麻酔で使った薬物と目的は次の通りです。
🔹① 麻酔導入
プロポフォール静注 200 mg
→ 主催眠薬
→ GABA_A増強
🔹② 鎮痛の中核
フェンタニル注 0.1 mg
→ μオピオイド作動
→ 術中侵襲遮断
→ 術直後の痛みブリッジ
レミフェンタニル静注 2 mg
👉 超短時間作用オピオイド
👉 術中持続鎮痛の主力
つまり今回は:
フェンタニル(ブリッジ)
レミフェンタニル(術中メイン)
の二層オピオイド設計。
かなり王道とのこと。
🔹③ 麻酔維持
セボフルラン吸入
→ 揮発性吸入麻酔
→ 意識維持
→ 調節しやすい
今どきの標準的維持法。
🔹④ 筋弛緩まわり
ロクロニウム
→ 挿管・術野確保
スガマデクス
→ ロクロニウム特異的拮抗
→ 覚醒をきれいに
ここ、かなり質が高いポイントらしい。
🔹⑤ 局所鎮痛(術後痛に効くやつ)
ロピバカイン 0.75%
→ 創部局麻
→ 術後数時間の痛み軽減
🔹⑥ 制吐・補助
グラニセトロン
→ 術後悪心嘔吐(PONV)予防
デキサート(デキサメタゾン)
→ 制吐補助+抗炎症
🔹⑦ 循環サポート
エフェドリン
→ 麻酔中の血圧低下対策として使われている
★丁寧に血圧管理している
🔹⑧ 抗菌
セファゾリン
→ 創部感染予防
→ メッシュ感染予防
つまり、「導入」→「維持」 →「鎮痛」→「筋弛緩」→ 「制吐 」→「循環補助」→「術後鎮痛」→ 「予防抗菌」を目的として一連の流れで使われていました。
13:30頃担当の看護師が呼びに来ました。私は既に手術着に着替えてました。歩いて手術室へ向かいました。妻も手術室の入口まで同行してくれました。
中に入ると狭い手術台の上に自力で上がるように言われ、仰向けに寝ました。手術着が取られ、上からキレがかけられました。そして「これは酸素です」と言われマスクがかけられました。
「少し寒いですね」と私が言うと「部屋を暖めますか?」って言われたのですが、私は「手術中は関係ないので大丈夫です」と言った少し後に「ではプロポフォールを入れますね」と言われたことまでは覚えているのですが、それ以後は覚えてないです。その後は、「◯◯さん、終わりました」と言う言葉で意識が回復し、気がつけば寝台が動いているのに気づきました。そして妻の声が聞こえてきました。
「え、終わったのか!」というのが正直な感覚でした。傷口は身体を動かさなければ痛くはなかったです。
手術後はすぐに病室に戻って、血栓や肺塞栓予防のため、両足交互に圧をかける装置を装着されていました。12時間くらい。その後は少し歩けるようになったので外しました。あとまる1日、心電図モニター、血圧モニター、オキシメーターつけてました。
一番キツかったのは排尿でした。尿道カテーテルをやってくれてなかったので、自力で出さなければならなかったのですが、寝たままではできず、夜中に夜勤の看護師さんに手伝ってもらって直立した状態で採尿器で2回採取しました。1回に250mLも採れてビックリしました。
手厚い薬物の治療と看護のおかげで術後肺炎にもならず、今のところを体内に入れたポリプロピレン製のメッシュが細菌感染することもなく順調に推移していると思います。
後は職場で優しくしてもらうだけですかね。しばらくは、私は使い物にならないですから。
鼠径ヘルニア手術後の注意事項としては、
①日常生活はオケ
②自転車に乗らない
③重い物は持たない
④3月一杯はシャワーのみ
を主治医の先生に言われましたが、それ以外には、自分としては
④便秘にならないようにする
⑤風邪をひかないようにする。
④⑤は腹圧がかかるから
に注意します。
実は便秘は怖いので、2/27の昼から食事が再開されたのですが、その食事の後に持参していた整腸薬を飲みました。そうしたら、翌朝しっかり息むことなしにスルッと出ました。
それがこの切り札の整腸薬です。
便秘の方におすすめしたいです。
お読みくださりありがとうございました。