短大を卒業後

一年間

アルバイトをしながら

体をきちんと回復させようと

思い、就職を見送った。






症状は、鍼の治療でだいぶ

落ち着いてきていたが



また無理をして

症状がひどくなることが怖かった。




ほんとに今思えば

そんなに大したことで

ないのだけど

そのときの私にしてみれば



苦渋の決断。




めまいは起きていなければ

なんら変わらぬ健康体。





鳴りやまない耳鳴り



聞こえないもどかしさ




普通にみたらなんで

元気なのに

仕事してないんだって

思われるかなとか



人の目が気になる。




あの時は、めまいすることを

ひとに知られるのも

病気だということを

気を使わせるから

人に言うのも嫌だった。






遊んでいても途中で

具合悪くなって帰らなくては

いけなくなって迷惑かけたり

遊ぶ約束していても

急に断ったりもよくしていて



楽しいことすら

できない。










いろんな感情を

我慢すると

楽しいという感覚すら

わからなくなる。






メニエール病は、症状が続くと

うつ病にもなると書いていた。



死にたいと思ってないし

私まだ大丈夫だよね?






そんなことを思っていた記憶がある









病気をした時も

この就職しなかった時も



苦しかったけど

学ぶこともほんとに

多かった。



就職して

仕事の愚痴とか言ってる人を見ると

働けるだけでいいなあって






あたりまえにあることを

ものすごく感謝したし、

やっぱりいろんな人の気持ちに

立って少しは考えられるように

なったのかな。




少なくても前までの

私では、きずけなかった感情に

きずけて



病気になったことは、悪いことばかりではなかった。