Chikara Style And Substance 9/7/2008
スティール・ケージマッチ
ブロディ・リー対クラウディオ・カスタニョーリ

 

動けるビッグマン同士の金網戦。金網に入る前に一攻防入れてから、金網へ。ブロディがまだまだビッグマンとして確立はされていない状態なので、実力に勝るクラウディオがフォローしつつ展開。大味気味ではあるものの、チカラだけでなくインディでも大柄な選手対決だけに迫力押しを選んだのは正解。ブロディはまだ細かな機微を出せる程のレベルにはないので、アバウトでも派手な位の方が良い。終盤は、金網への投げや互いの必殺技を打ち合う形。ブロディがエスケープ狙いなのは拍子抜けしてしまうが、一方でニアフォール合戦に大技連発、更にクラウディオの金網天辺からのヨーロピアン・アッパーカットという決死の攻撃などで印象的なクライマックスには仕上がっていて、見応えはある。中々良い試合。
評価:***1/2



JAPW Seasons Beatings 2009 11/21/2009
JAPWタッグ王座戦-ストリート・ファイト
ザ・ヒルビリー・レッキング・クルー(c)(ブロディ・リー&ネクロ・ブッチャー)対H8クラブ(ニック・ゲイジ&ネイト・ヘイトレッド)

このメンバーなのでひたすら乱戦。状態が落ちてきたネクロと衰えたヘイトレッドを擁した上でデスマッチではないものの、ネクロはハサミを持ち出し、H8クラブは椅子攻撃でネクロの素足を破壊とらしさはあるものの、終盤技の打ち合いでごまかしにかかったのは拍子抜け。フィニッシュも丸め込みとあっけない。結果HRCの入場が格好良かったのと試合後のスキットが見所となる。
評価:**3/4
試合後、怒ったゲイジが腹いせにレフェリーへ強烈な椅子攻撃! そのレフェリーこそ現在GCWのオーナーであるブレット・ローダーデイルである。

 

Alpha-1 Wrestling Stage 3 2/5/2012
Alpha-1アルファ・メイル王座&Alpha-1ゼロ・グラビティ王座戦-トリプル・スレット
ジョシュ・アレキサンダー(c)対マイケル・エルガン対ブロディ・リー

 

まだ若いエルガンとジョシュそしてブロディとの動けるビッグマンの3ウェイ。とことん迫力押しという形。細かい事を気にせずに、ガンガン打ち合う形。粗さはあるものの、それすらも楽しめる初期衝動。インディでは破格のパワーを持つ3人だけあり見応え十分。中々良い試合。
評価:***1/2

Chikara It's How You Play The Game 3/25/2012
Chikaraグランド王座戦
エディ・キングストン(c)対ブロディ・リー

 

ROH、DGUSA参戦やドラゴンゲート本体つまりは来日、CIMAの手解きも受け、成長したブロディ。そしてこの試合は長年参戦し続けたCHIKARAへの最後の参戦。WWE移籍を決めたブロディへのプレゼントは、ラフネックスのステーブルメイトでもあったキングストンとのグランド王座戦。ブロディにも大声援が送られる中、そんなの構わないとリングアナであるラウドスピーカーへビッグブートを決めて試合開始。
元々の才能であった拳の上手さを、更に自分のものとして、打撃戦を展開。キングストンの得意な領域であるハードヒット+ダウンベースの構築に乗りながら試合を進める。この時点でシングルでもやれる力量は備えており、特にこの試合では、WWE移籍に向けて洗練させていく意図も持っている様に見える。キングストンもこの試合は特別であると意識していて、よりシリアスにドラマティックに進めていく。粗さはあるけれども、プラスの面が勝つので気にならない。顔面への張り手合戦や鋭角な投げ、更にレフェリーダウンからあわや王座奪取かといった演出まで、やりたい事は全て注ぎ込んだ一戦。キングストンらしい内容ではあるが、ブロディが巨漢でありながら、どのスタイルでもやれる実力を見せ、WWEでは余り叶わなかったものの、AEWでシングル王者に君臨するまでに上り詰める可能性を見せた一戦。シナの真似をしていたら数年後にタッグを組んでしまうのも夢がある。RIP Brodie. まだまだこれからなのに亡くすには惜し過ぎる。どうか安らかにお休みください。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4