FREEDOMS Road to Blood X'mas 2020 12/10/2020
ダブルヘルボード+αデスマッチ
佐久田俊行対山下りな

デスマッチ界のライジングスター対決。侵略者的立ち位置の佐久田とUnchainの新入り山下とあって、佐久田はヒール調に展開し、通常の攻防を交えつつ、凶器を使う時はエグくといったところ。通常の試合も出来る選手であると同時に、まだデスマッチにおいて、攻勢に回る事が少ない両者だけに、支配ターンと繋ぎの攻防のバランス感覚が歪。蛍光灯や画鋲の様なわかりやすい凶器がないので、やっている事は理解出来るレベルでも余計難しくなる。通常の攻撃の後の凶器攻撃が余りにもエグすぎるので、独立してしまう。
日本にデスマッチ未満のハードコア・レスリングという概念が余りなく、それを理解して上手く序盤や中盤を作れるのが、葛西や竹田等トップ選手位なので、経験不足を感じてしまう。ステープラーや魚串攻撃はハードで絵面も素晴らしい。スペックも高くアイデアも豊富な両者だけに陥った落とし穴。ただこれは経験と場数でなんとでもなるので問題なし。今回は上手く嵌まらなかっただけ。平均的良試合。
評価:***1/4


Ruteless Pro Wrestling(RPW) Devil's Night 10/10/2020
ニール・ダイアモンド・カッター対アレックス・オーシャン
屈指のハードバンパー対決。蛍光灯攻撃を中心に中々な身体の張り具合ではあるが、どっちも受けで試合を作るタイプということもあるのか、物量の割に質は上がっていかない。別に攻めでも不足はない選手だけに、どインディだからモチベーションが今一歩というのもあるだろう。結局建物の屋根に登っての攻撃も見せかけだけで結局不発。少し拍子抜け。後、オーシャンが、ライアン戦等無理がたたって動きをセーブしているのは心配。ニープレイスも変わらず大きいし、当然あんな無理をしてどこか痛いに決まっているとは思うが、これからを担う選手だけに気がかりではある。平均的良試合。
評価:***1/4

H2O The Last Extravaganza Weekend - Night 2 10/31/2020
Gレイヴァー対マーカス・マザーズ
 

会場の暗転から明けるとそこには、Gレイヴァーが!1年2ヶ月ぶりの復帰戦となったレイヴァー。試合はブランクを埋めていくような試運転マッチの為、飛び技はなく打撃や椅子攻撃中心。トレモント門下生の若手、5年位前のマーク・アンドリュースみたいな風貌のマザーズを相手に支配。反撃を煽りつつも難なくドアへのブレーンバスターで仕留め復帰戦を飾った。
評価:**3/4

ベアフット・ピット・デスマッチ
ニール・ダイアモンド・カッター対ジミー・”チョンド”・ライオン

古き良き裸足画鋲デスマッチ。リングに敷き詰められた画鋲に加え、裸足で痛がるシーンが映える凶器である画鋲バット、ガセットプレート、ステープラーにネズミ捕りとチョイスが見事。痛がる様もツボを得ていて良く、STOP看板を足の上に敷きながら歩くと言うトンチを利かしたのも見事。クライマックスのニアフォール連発は蛇足だったものの、このカードでこの形式でここまでやるとは予想外。GCWやICWNHBとは違い、トンチを利かしたものやオールドスクールのデスマッチをH2Oにはもっともっと行って欲しい。
まあまあ良い試合。
評価:***1/2


おまけはP.O.Rより。取り敢えず見てくださいとしか言いようがない狂いっぷり。爆破、カースタンドスポット共に過去最狂クラスです。