No Peace Underground (NPU) 

Body Count Battle 2020 11/12/2020

イーサン・カーターⅢ対アティカス・クーガー
2020年なんで貴方がそこにいるんですか大賞はこの試合のEC3。インディ時代やハードコア戦はインパクト時代も行っていたが、まさかクーガー相手に竹串攻撃を喰らうとは。楽しそうなEC3だったが竹串攻撃の後は、格差を示す様に圧倒。超新星クーガーを難なく蹴散らした。
評価:**3/4

NPU王座戦
キット・オズボーン(c)対エリック・ライアン

オズボーンのベビーフェイスが見られるのはここだけ。見慣れないものを見ると驚くが、実力はそこそこあり、相手は実力者ライアンなので、小気味良く、凶器を使いながら、要所はドア破壊等大きいスポットと手堅いデスマッチを展開。ICWでも組めそうなカードであり、オズボーンは、CZW組だったから中々使いづらいかもしれないが、もう少し日の目を浴びても良い選手である。正直一番の見せ場は試合後のレイヴァーの登場であったが。平均的良試合。
評価:***1/4

ボディ・カウント・バトル
2分おきに選手が入場するロイヤルランブル方式だが、ピンフォール、ギブアップそしてドアかガラスボード葬で脱落という形式。
なのにも関わらずドアへのスープレックスを受けたマシュー・ジャスティスが(ドア破壊をなかったことにして)関係なく試合に参加し続ける無法展開はあるものの、序盤から、ヴァレンタイン、ニール、GCW Bloodsportの女子トーナメントで勝ち残ったリンジー・スノー等豪華メンバーが登場。そのリンジーが大暴れを見せ、マリア・マニックがいなくなってから空席だった女子猛獣枠に名乗りを上げる。6番手に登場したのはブラジリアン柔術紫帯を持つドミニク・ギャリーニ。リンジーとのデスマッチ・シューター対決は、ヒールフック合戦となる。その後もオーシャン、ロイド等実力者が続き、そして待ってましたのリジェクツ3人揃い踏み。比較的短時間だったがデスマッチ版シールドはやはり強力。とはいえこの後ICW 2連戦が控えている事もあり、怪我をしない様に負荷を減らした攻防が多め。オリンが登場し、マードックと火花を散らしたり、44 OH!からオンリーだけでなくクーガーも登場し、目の敵にしているオーシャンを襲撃したりしつつ、最後は屈指の人気者アリー・キャットが登場。良くも悪くも泥試合となったこの試合を上手く纏めるには最適な人選。アリーが、嫌われ者オンリーを成敗し幕。余りにも乱雑ではあるものの、場末のライブハウスで、これだけのデスマッチ・エリート達が暴れるだけで最高なので、元は取れている。来たるエリック・ライアン対アリー・キャットのNPU王座戦は非常に楽しみ!平均的良試合。
評価:***1/4

全体評価:7

No Peace Underground (NPU) Jamie Senegal’s Glamorously Horrific No Ring Double Feature 12/5/2020
 

スー・ヤン(w/シニスター・ミニスター)対ジェイミー・セネガル
場末のライブハウス、セクシー・トランスジェンダー、セネガルとアンデッド花嫁と黒魔術師のコンビというもう絵面で大勝利の組み合わせ。戦うまでもなく最高なのだが、地力に勝るスーが優位に進め、完全にコントロール。凶器攻撃やレッドミスト等を巧みに使い、展開させる。ハードコアも上手いスーだが、ノーリングでも全く問題なし。ドッグフードやフェイク蛍光灯等ネタも多数投入。アングラに振り切った戦いで大満足。
まあまあ良い試合。
評価:***1/2

AJグレイ対ロード・クルー
上級凶器蛍光灯をふんだんに使いながら試合を進める両者。デスマッチレスラーの中ではスペック的にはチートなAJグレイ。別にデスマッチやらなくても良いし、やってもTシャツとか着れば良いのに、上半身裸で攻めも容赦なく、厳しい打撃も見せ、攻撃も受けまくる。真摯に取り組んでいるのが良く伝わる。対するクルーは特に秀でたものはない印象だが、蛍光灯や椅子に支えられながら、試合を壊さなかったのは良し。蛍光灯を徹底的に使った流血戦の最後は、蛍光灯&ガラスボード&ドアへの雪崩式チョークスラム。Holy shit!!と言いたくなる一撃。ノーマークのカードだったが、立派なデスマッチであった。中々良い試合。
評価:***1/2

コルビー・コリーノ対ドレクセル対ディッキー・ダイス
スティーヴ・コリーノの破天荒息子と怪奇派とNWAの胡散臭い刺客という癖しかない3人でのデスマッチ。デスマッチをやる度に生き生きした戦いを見せるコルビーが引っ張っていく形。まさかデスマッチをやっている時が、1番動きが良いとは。親父はどう言うかわからないが、人生いろいろ。試合全体のまとまりはないけれども、各種蛍光灯系凶器を沢山使いながら、時折スタンガンといったネタやコルビーの軽快なムーブでアクセントとなる。所謂まとまった良い試合ではないが、各々の身体の張り具合は中々の物。最後も火炎ガラスボードトラップへのパワーボムという必殺の一撃でフィニッシュと過激度も備わっていた。観たいものは見せてくれた。平均より上。
評価:***

全体評価:7