No Peace Underground 

Gauntlet of Death 2 9/19/2020


 

AJグレイ対ニール・ダイアモンド・カッター
GCWでもデスマッチデビューを飾ったグレイだが、ノーリングのデスマッチに参戦する辺り、デスマッチでも本格的にやっていこうという気概が伺える。まだ不慣れな点はあるにしても、通常形式で普段からやっていて、尚且つパワーもあるので、スペックはある。そして相手が小柄で受けっぷりの良さが光るニールなので、存分にパワー技で推していける。粗さは蛍光灯が消してくれるので、尻上がりに激しさと共に良さが出てくる展開。ノーリングの難しさを体感した両者だが、しっかりと順応。派手なスポットを連続し互いの身体を真っ赤に染め上げ、メインに上手く繋げた。中々良い試合。
評価:***1/2

Gauntlet of Death 2(8マン・ガントレット・デスマッチ)
ロバート・マーティ対ドレンナン対マシュー・ジャスティス対ジョーダン・オリヴァー対ジミー・ロイド対アティカス・クーガー対アレックス・オーシャン対エリック・ライアン

前半は椅子やドアを使うハードコア、後半のロイド対クーガーからは蛍光灯を使いデスマッチに。ハードコアパートでは、ジャスティス対オリヴァーが見せ場を作る。オリヴァーがヒールワークで試合を作り、そして動ける選手なので、ジャスティスの手荒い攻撃を受けながらも、攻守に起点となっていた。そしてロイド対クーガーからはデスマッチモードに。勢い溢れる新星クーガーに、ポジションを奪われかねない場所にいるロイドは、蛍光灯攻撃、竹串&注射器攻撃そしてドアへのヘッドロック・ドライバー連発を受け、珍しく受けでも気概を見せた

。その後はオーシャン対クーガーの米デスマッチ超新星三羽ガラス直接対決。オーシャンが、ICW NHBで負傷した箇所がまだ良くはなっておらず、万全ではないものの、ノーリングで逆に動く必要が余りないのが作用し、戦えるレベル。代わりにと蛍光灯攻撃は多数受け、攻撃時もノーリングであっても小慣れており、只者ではないなと実感。新星対決は、結局この後に控えるライアン対オーシャンの為にあっさり目にフィニッシュ。

そしてICW NHBでは今年を代表するデスマッチを作り上げた両雄が再会。クーガーのチープショットにより、負傷した脚にダメージを負っていて劣勢のオーシャンに、特大3連蛍光灯扇攻撃や大日本の100本単位の蛍光灯デスマッチかというような、大量の蛍光灯をこれでもかと浴びせるライアン。やる方も受け切る方も驚愕の一言。場末のライブハウス、どインディーでギャラも決して高くはない GCWなどよりもより安い中でここまでやるかとリスペクトしか覚えない。
最後はクーガーのビッグファイヤーから蛍光灯ギロチン攻撃でフィニッシュ。タイミングを伺っている所がバレバレなのと、断頭台に自分から頭を持っていくのがシュール過ぎて効果的ではなかったものの、それまでの内容が凄惨だったので問題はなし。実績のあるライアン対オーシャンにおまけがたくさん付いているという超お得ガントレット。ライブハウスの雰囲気やシームレスである事を上手く利用していて、人選も的確。演者もどインディーだからと手を抜かずにやり切ったのが素晴らしい。トータルでいうと好勝負に届かない良試合レベル。
評価:***3/4