Impact Wrestling #813 2/18/2020 
TJP(w/ファラ・バー)対ジョシュ・アレキサンダー(w/イーサン・ペイジ)
ノースとTJP &ファラ・バーの抗争の一環の為、短めの試合ではあるが、ジョシュの激しさに押されるTJPだが、持ち前のテクニカルな切り返しで応戦。WWE退団後のTJPは、シンプルな削り合いでも良さを発揮出来ていて、ジョシュのパワフルな攻撃に対しても、良いダウン表現を見せていて、ますます進化している事を見せる。軽く終わるかなと思いきや、終盤は予想よりは時間が与えられていて、TJPの粘りとテクニックが光る内容となっている。今のこのカードならばシングルで20分サイズなら好勝負は堅いカードだろう。
中々良い試合。
評価:***1/2

Impact Wrestling #836 8/11/20
Impact世界王座戦
エディ・エドワーズ(c)対ブライアン・マイヤーズ

盟友リッチ・スワンを襲撃し続けたエリック・ヤングを呼び出したエドワーズだが、そこに現れたのは同じくWWEをリリースされたカート・ホーキンスことブライアン・マイヤーズ。試合は、WWE的なベビーヒールを使わず、攻防主体の一進一退。連敗ギミックもあったマイヤーズではあるが、元々は今をときめくMJFやクリス・スタットランダーを輩出したスクールのトレーナーでもあるなど、堅実な実力を持つ選手。持ち前のスキルを見せる事には成功。そしてオーソドックスな試合であっても、エディ・エドワーズの手に掛かれば一定のクオリティには押し上げる事が出来る。10分少々の試合であっても、エドワーズの安定感に乗り、マイヤーズも良い動きを見せており、この試合は十分成功の評価を与えられる。平均的良試合。
評価:***1/4

Impact Wrestling #837 

Emergence Night1 8/18/2020
Impact世界タッグ王座戦
モーター・シティ・マシンガンズ(c)(アレックス・シェリー&クリス・セイビン)対ザ・ノース(ジョシュ・アレキサンダー&イーサン・ペイジ)

ファストペース、短縮版の中盤。全編通して連携技は多く飛び出し、前戦の課題点はクリアしている一方、序盤から中盤がコンパクト過ぎて、溜めが作れず深みがない。フィニッシュもあっさりクリーンフォールと呆気ない終わり方。連携や合体技の素晴らしさは堪能出来るが、彼らのリマッチに期待したレベルではない。中々良い試合。
評価:***1/2

Impact Wrestling #838 

Emergence Night2 8/25/2020
Impactノックアウツ王座戦-30分アイアンマン・マッチ
ディオナ・パラッツォ(c)対ジョーディン・グレイス

 

(CMによるカットあり。テレビに映っていたのは20分強。)
グラウンドベースは中盤の最後の方まで続く。ディオナの腕攻めのバリエーションは素晴らしく、ジョーディンはグラウンドにも対応し、時には優位に進め、パワーだけではないところを誇示。
ディオナの一貫した腕攻め、それに派生した関節技は実に見応えがあり、渋さも明瞭さもある点が長所。しかしこの試合に一つ大きな欠点があるすれば、30分アイアンマン戦なのに、アスリート的に試合の内容で押し切るか、フェイスヒールの展開に移行するかがどっち付かずであった所。そこに20分近くまで、じっくりとしたグラウンドの攻防からの腕攻めが続いている中で、終盤への移行が余りにも性急な形になってしまった。内容は良いのに、TVプロレスとしての未熟さがブレーキをかけてしまった印象。CMによるカットも多いので、本当に30分だった?という疑念も抱いても無理がない中で、チープショットも含め、改善点が多くあったのは事実。しかしアクション面自体は、悪い点はほぼなく、技術面や個性の面でも王座戦レベルである。キャリアは積んでいるといっても、ウィークリーのTV放送のある名の通った団体で、メインイベンターとして起用される経験は不足している中で、更に経験がないに等しいアイアンマン戦。良し悪し全てが今後の糧になるだろう。良い点が多かったので、好勝負は付けられないとしてもこの評価となる。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

全体評価:7