Black Label Pro(BLP) 

Quantum Leap 02/29/2020

成田蓮対アーロン・ウィリアムス
LA道場に修行中の成田。対するはロックスター・プロやIWA-MSでお馴染みのアーロン。
成田は柴田勝頼仕込みの新日本ヤングライオンスタイル。元々の能力の高さは窺えるも、まだ個人のカラーはこれから。キャリアに勝るアーロンが、ヤングライオンとはいえ新日本のスターを立てながらも、少しインディーらしさも出して試合を進める。成田のハードさスマートさを活かした試合内容にしていて、どインディーとはいえ、伊達にトップに立っている訳ではないなとアーロンを見直した内容。平均的良試合。
評価:***1/4

BLPヘビー級王座戦
エリック・スティーブンス(c)対ジョシュ・アレキサンダー

動けてハードヒットも関節も得意なビッグマン対決。共にMLWとインパクトに参戦はしているものの、アメプロインディーシーンでは、重鎮同士の対決。スティーブンスの気持ちの入った弾丸トペを皮切りに、骨が軋む様な肉弾戦が展開される。ジョシュの中盤における緩急の付け方、コントロールの仕方はやはり全く隙がない。対するスティーブンスもジョシュのレベルに付いていき、ハードな面でもテクニカルな面でも一歩も引かない。関節技を身につけた事により、試合に幅が生まれた復帰後のスティーブンス。全編通してメリハリは付けても、クオリティも勢いも落ちない。エプロンでの投げや打撃等様々な攻防を駆使した終盤の畳み掛け具合も見事。このまま全日やノア、大日本にパッケージで持っていけば大ウケ間違いなしの日本人も日本プロレスが好きなアメリカインディーファン好みの激闘。好勝負。
評価:****

BLPミッドウエスト王座戦
AJグレイ(c)対カイリー・レイ

パワフルでもあり黒人のバネを活かした空中技も出来る。何でも出来るが器用貧乏な所があり、中々もう一つ代表作が生まれないグレイ。

カイリーもタフなので、グレイの攻撃を受け切るだけの耐久力はある選手だが、ニュートラルで行くかヒール調で行くかどっち付かず。

良い攻防が多くあり、結末もカイリーの戴冠というサプライズもある。

だからそこに向かうまでの道のりが定まらないまま終わってしまったのが悔やまれる。

平均より上。
評価:***

アレックス・ゼイン&ブレイク・クリスチャン対ザ・ラスカルズ(デズモンド・エグゼイヴィアー&トレイ・ミゲル)
ラスカルズを旧というには現世代過ぎるものの、新旧インディーハイフライヤータッグ対決。ラスカルズを立てつつも、互いにハイフライングと連携技を中心に、見栄えの良い攻防を連発。ハイフライングの完成度や勢いは、それで売っているだけあり迫力十分も、それ以外の所は可もなく不可もなく。ライバル同士ではあるが、タッグとしてはこれからのGCWハイフライヤーズを、引っ張っていかないといけないラスカルズも、ミスムーブもありと勢いに乗れず。組む回数が少ないデズモンドとトレイの組み合わせという事で、リードするのは中々難しかったか。インパクトのスターであり、見栄えの良さは大会を締めるにはもってこいだが、期待値には届かず。平均的良試合。
評価:***1/4

全体評価:8