Impact Wrestling #825 20/5/26
Impact Wrestling世界王座#1コンテンダー決定トーナメント準決勝
マイケル・エルガン対トレイ

エルガンがコントロールし切った典型的な重量級対軽量級の試合。

キャラクターが薄いので、トレイを支配するターンの時に、

どうしてもアクションでしか印象付けられない欠点は露呈するが、

エルガンなので仕方ない。それよりも長所である安定感溢れる試合運びで、

トレイを導きながら、パワフルな攻撃で激戦を表現。

想像以上の試合時間となっても、

エルガンの強さを損なわない試合運びと

トレイの健闘具合が伝わる展開を、

最後までやり遂げたのは良い。強くて上手い、好勝負メーカー、

エルガンの懐の深さが堪能出来る内容。団体の顔としては弱いが、

試合のクオリティ面では他を寄せ付けない実力は見せ続けていただけに、

実質の追放は、本人も団体も痛い。

好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

Impact Wrestling #826 20/6/2
Impact Wrestling世界王座#1コンテンダー決定トーナメント決勝
エース・オースチン対ウェンツ

 

本当はエース対トレイの決勝戦になるはずだったが、

試合前にトレイが何者かに襲撃され出場不可に。

その穴埋めとしてこの日2試合目となるウェンツが代打出場。

盟友トレイの襲撃に憤るウェンツが獰猛に攻めて行くも、

2試合目というハンデもあり、のらりくらりエースが反撃。

飛んだり跳ねたりは要所に抑えて、怒りに燃えるウェンツと

それをいなすエースという構図を崩さなかったのは良かった。

TVプロレスならよりそのシチュエーションを守った試合運びが求められるので、

適切に進めることが出来ていた。キャリアを考えればエースは、

キャラを立てながら良くやっていて、

ウェンツもビルドアップした事によって攻撃に説得力を増すことが出来ている。

ウェンツはラスカルズがあるものの、シングルキャリアも積んで行って欲しい所。

まあまあ良い試合。
評価:***1/2

Impact Wrestling #828 20/6/16
Impact Wrestling世界タッグ王座戦
ザ・ノース(c)(ジョシュ・アレキサンダー&イーサン・ペイジ)対ラスカルズ(デズ&ウェンツ)

インパクトにおけるタッグ頂上決戦。

ノースが体格差と的確なタッグワークで支配すると、

ラスカルズは軽快なムーブで反撃。ラスカルズの動きを引き立てる為に、

殆ど技らしい技を使わなくても、

二段孤立を成立させてしまうノースの腕は流石の一言。

もう少しボリュームを増す事は出来るが、通常放送なのでやむなし。

ラスカルズもノースの作り上げた土台を崩さずに躍動するので、相乗効果となる。

TV放送サイズに抑えているものの、やはり外さない鉄板の内容。

中々良い試合。
評価:***1/2

ストリート・ファイト
エディ・エドワーズ対エース・オースチン

エースのトリッキーな動きとヒール表現、

エドワーズの確実な試合運びは堪能出来るものの、

チェンジオブペースになる様なスポットが少なく、

鉄柵などハードなスポットはあるが、余り印象には残らず。

楽しめるがファンマッチ程度。

フルトンがエースの用心棒となる事を示したかった一戦。

平均より上。
評価:***

 

 

Impact Wrestling #833 20/7/21
Impact Wrestling世界タッグ王座戦
ザ・ノース(c)(ジョシュ・アレキサンダー&イーサン・ペイジ)対モーター・シティ・マシンガンズ(アレックス・シェリー&クリス・セイビン)

 

シンプル過ぎるきらいはあるものの、

裏を返せばシンプルで貫き通せる技量があるということ。

MCMGのアピールタイムとノースの強さを示す孤立シーンを経て、

終盤ではMCMGのキレのある攻撃から両チームの連携技合戦に。

ラスカルズ戦よりも更に踏み込んだ攻防も多く、見応え十分。

サプライズの王者交代はあるものの、丸め込みフィニッシュという所で、

まだまだ余力は残した形。再戦はもちろん、

ビア・マネーの時の様に5番勝負をやって欲しい。

好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
全体評価:7