DEFY Wrestling 

Defyance Forever 19/8/23
DEFY Wrestling世界王座戦
アルテミス・スペンサー(c)対シュアーフ

 

覚醒した現王者スペンサーと覚醒前の猛獣シュアーフという構図。

スペンサーが打撃、投げ、飛び技どれを取っても、

ハイレベルな攻撃を見せ試合を進める。シュアーフは粗削りも、

不器用なタイプではなく、

ブロディ・キングの様な飛べるパワーファイターの素養は持っている。

しかし、スペンサーを圧倒出来るものはまだなく、

格上のスペンサーがあの手この手で攻めるのに対し、

一発でなぎ倒すシュアーフ。構図は合っているけれど、

技量と格は追いついていないため、違和感は残る。
スペンサーの凄技の数々対シュアーフの必殺技トーチャーラック・ネックブリーカーの構図も、

間違ってはないが、釣り合ってはいない。

高いレベルでやることはやっている的確な試合だが、

好勝負になるには、惜しくもアビリティが追いつかず。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

DEFY Wrestling Year 3 20/1/31
DEFY Wrestling世界王座戦-ラダー・マッチ
シュアーフ(c)(w/アメリカン・ガンズ)対アルテミス・スペンサー

 

前回のシュアーフの王座奪取劇からも抗争は激化。

シュアーフには、セコンドが付き、試合運びもヒール調。

スペンサーが絶対的ベビーという感じではないものの、

ストリックランド移籍後の2代目エースは、

やはりスペンサーで、一定の支持はある。
サミングに背中引っ掻き、セコンド介入(すぐ排除されるものの)と

姑息なヒール戦法を使うシュアーフ。そつなくこなせる器用さはあるけども、

恵まれた体格、ワイルドな風貌があるので、正解ではないと思う。

只上に行くにはそういう経験も必要で、勉強期間だから否定はしたくない。

となるとこの試合も負担が重くなるスペンサー。

彼もベビーの華がある訳ではない選手ではあるものの、

テクニックでそれをカバー。

本当に何でも出来るオールラウンダーぶりを発揮。

シュアーフのヒール戦法をサポートしつつ、

独創性溢れる凶器攻撃も入れていく。

イマジネーション力の高さにスーサイド感を加えているので、

中盤の攻防に見応えがあり、

それが序盤浮ついていたこの試合を押し上げた要因。

シュアーフも猛獣らしさを解禁し、ハイスポット+ハードコアでブレーキを外していく。

インディの荒々しさに、スペンサー主導で、

ベルト奪取に向かうシーンを細かく入れているので、

単なる人体破壊にならなかったのも良し。
テーブルを使わずラダーと椅子だけではあったが、

テーブルなしでも十分過激度はあり、印象的なシーンも多かった。
スペンサーがヒールでシュアーフがベビーという確実なシチュエーションを選ばずに、

挑戦しながらもメイン合格のクオリティは兼ね備えていたのは好感。

スペンサー中心ではあるものの、何とか支え合って作り上げた熱戦。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4