TNT Extreme Wrestling

 DOA Death Match Tournament 2020 20/1/30


1回戦-ファンズ・ブリング・ザ・ウエポンズ・デスマッチ
リッキー・シェイン・ペイジ対チャーリー・エヴァンス

この試合の為にこの大会を観たと断言出来るカード。

かねてからデスマッチ参戦を渇望しており、

クリス・ブルックスとデスマッチで戦い、

ネクロ・ブッチャーのTシャツを着用することもあるチャーリーが、

デスマッチ界の頂点の1人現GCW世界王者RSPに挑む。

UKの中では男女問わずに最も観るべき選手の1人であるチャーリー。

そんなチャーリーを各種凶器でボコボコにするRSP。
蛍光灯を口で破裂する普段自分がやられるムーブをやったり、

流血に追い込んだりと手加減なし。

GCWでは大ヒールをやっている影響もあるのか、

チャーリーの想いを汲んでなのか、

この後に出てくるどの選手よりも手厳しく攻めている。

チャーリーをしっかり受け切った後に、反撃を見せるものの、RSPの壁は厚くといった展開。
1回戦ということもあり、耐え抜いた後のチャーリーの反撃を、

最後まで描き切れなかったのは惜しい所。

それでも期待を裏切らないレベルの高さではあった。

ワンマッチでガッツリやって欲しい内容。MOTNの中々良い試合。
評価:***1/2

準決勝-ライトチューブ・デスマッチ
クリント・マルジェラ対ジミー・ロイド

大量の蛍光灯を互いに叩きつけるだけの試合。でもヘタな真似をせず、

それに振り切ったのが功を奏した内容。見栄えは確実に良く、

激しさが良く伝わる。平均的良試合。
評価:***1/4

CZWオーナー DJハイドのメッセージ。TODを2021年UKで開催するとの事。

しかしその後GCWが今夏にTNTとの合同興行を発表。

スピード感が違うし、狡猾で素晴らしい。

決勝-エクストリーム・デスマッチ
クリント・マルジェラ対リッキー・シェイン・ペイジ

大量の蛍光灯とこれまで使われた各種凶器にガラスボード等が公認凶器。
蛍光灯を中心に様々な凶器を矢継ぎ早に被弾していく形。

お互いハードな事は共通して出来るが、試合構築の面では、

RSPが攻め手でも受け手でも引っ張る形。強さ、上手さ、流血量など、

RSPの凄さが良くわかる内容。マルジェラも悪くはないのだが、

見ている景色が違った。その中で、あっさり蛍光灯テーブルで終わらずに、

ガラスボードで締めたのも良し。RSPの格を保つフィニッシュ。

とはいえ、RSPが全編通して支えて活躍し通した大会となった。

中々良い試合。
評価:***1/2

全体評価:7