SUP(Southern Underground Pro) 

Stay Cold 20/1/5
ダニエル・マカベ対ケビン・クー
格闘技色の強いクーとテクニカル・マスター マカベ。

全身タトゥー対サッカーのユニフォーム着用とまず視覚的インパクトが凄い。

そしてマカベの変幻自在のテクニックが、クーを押し上げ、

クーもスパドラばりのカーブストンプ等激しい攻撃で応戦。

マカベはコントロールだけではなく、打撃でも応戦出来る力もあるので、

その激しさをしっかり持続させる事が出来る。粗さも含めてスリリングなハードヒット。

最後はクイックだったが、見応え十分な内容となっている。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

Freelance Wrestling 

2020: A Freelance Odyssey 20/1/10
Freelance Wrestling世界王座戦
カイリー・レイ(c)対コービー・ダースト

いつのまにか「レスラー」のミッキー・ローク演じる

ランディー・オマージュキャラとなっていたコービー。

強さを感じさせるキャラではないので、性差や体格差を意識させず、

カイリーが積極的に攻め込む展開。脚攻めで動きを鈍らせるのは、

理にかなっていて、更にそれを昇華させるコービーのセルの巧さ。

ハンマースローで足を引き摺りつつも、

エルボーを見舞うシーンに集約されている。

その表現を見せた上で強烈なドライバーを叩き込むのも良い。

只カイリーは類稀なるアンダードッグ性、

応援をしたくなる特性を持つレスラー。

コービーなら、ヒールとしても、ドミネイトする強敵、

はたまたハイディみたいにライバルとしても、

カイリーの能力を引き出せたはず。レギュラーで出ている団体ではないので、

細部まで詰み込められなかった。

カイリーがキャラの割に武骨に打撃と

クロスフェイス押しで纏めるレスラーなので、

派手なカナディアン・デストロイヤー1発あれば、

終盤の説得力や華やかさが加わったか。

良い試合でポテンシャルを感じた内容だが、もう少し上を期待してしまう。

中々良い試合。
評価:***1/2

Freelance Wrestling 

Send in the Clowns 20/2/7
Freelance Wrestling世界王座戦
カイリー・レイ(c)対ロバート・”エゴ”・アンソニー(w/フランク・ザ・クラウン)

カイリーの入場に奇襲をかけたアンソニーのドミネイトのみで前半は終わり。

当然体格差、キャリア差は歴然で、

尚且つアンソニーの尊大ヒールぶりはまだまだ健在。

CZW時代を彷彿とさせる。

セコンドのフランクが排除された後、レフェリー失神からカイリーが反撃。

鉄柵攻撃でアンソニーを大流血に追い込む。

そこから椅子を使った攻防とそれ自体は良いのだが、

レフェリー失神が長すぎるのと、蘇生からのカウントが長すぎる

。2001年のWMでのテイカー対HHHとまでは行かないが、

流石に長い上に、わざとらし過ぎる。

2人の技量とセコンドまでいた事を考えるともっと上手くやれた。

アンソニーの大流血は見事だが、最後もあっさりクイックでフィニッシュと、

2人の能力の高さは示せたが、それ以外、

攻防のチェーン数の少なさ等試合構築の粗さが目立った。

平均的良試合。
評価:***1/4