White Wolf Wrestling(Triple W)
MASTER 19/10/27
A-キッド対マイク・クアッケンブッシュ
新旧奇術師対決。まさかこのカードが実現するとは。
ある意味ザックやピートらよりもレアなクアックがスペインに登場。
この2人なので当然グラウンドテクニックの応酬となっていく。
クアックに負けじとAキッドが技巧を見せ、クアックを認めさせていく。
只中々本気モードにならないクアックを、何とか本気にさせていくAキッド。
いつも飄々としたAキッドが、フラストレーションを表していく、
新鮮なシーンから、試合は急加速。
サブミッションの攻防は引き続き多いが、より厳しくなり、
極めにいく攻防が増え、更に打撃は鋭く激しくなり、いよいよ本気モード。
Aキッドがヨーロッパレスラーらしい程よい堅さを持っているのが功を奏した形。
終盤の攻防が弱くなりがちなクアックであっても、上手さだけに逃げることなく、
厳しさと上手さを上手く組み合わせていた。投げ技を交えた後、
固め技の応酬でフィニッシュしたのは彼ららしいが、
クアックの格を傷つけない為ならそうするしかないのである意味当然。
奇術師のテクニックのみではない、熱い闘いとなった一戦。必見の試合。
文句無しに好勝負。
評価:****1/4
White Wolf Wrestling(Triple W)
La Hora De La Verdad 19/12/7
デヴィッド・スター対A-キッド
この試合もまずは、Aキッド主導のグラウンド合戦。
ザックやクアックにリドルとも手合わせしているスター。
アマレスベースなので対応はお手の物。
技量の高さを示した所で、
スターがウォルターばりのチョップ連続でAキッドを蹂躙。
出血に加えAキッドもぐったりとした表現で応える。
ここでしっかりと低速し溜めた事により終盤が映えて来る。
飄々としたAキッドの熱さを捻り出させるスター。
打撃の激しさを強め、怒りを表現しながらもサブミッションにも拘るAキッド。
様々な魅せ方、多彩な技があるので、単調にはならず、
それでいてラリアット連発と勢い押しが多い最近のスターなので、
物量押しも可能。スターがリードしつつも、お互いが補完し合い築き上げた激戦。
オスプレイやザック戦程格差を打ち出した訳ではないので、
勝敗を巡るスリリングさといえばこの試合の方が上。(政治的背景がない)
単品でも面白いが、クアックとの試合を見てからこの試合を見ると倍面白い。
オスプレイやザック戦も観ると三倍面白い。名勝負。
評価:****1/2
IPW:UK Return Of The PAC 19/2/20
IPW:UK世界王座戦-トリプル・スレット
マーク・ハスキンス(c)対PAC対キップ・セイビアン
ハスキンスの熱さに、軽量級のスピード感を合わした3ウェイ。
PAC参戦という事で、ハスキンスもセイビアンも気合がかなり入っている。
その代わりPACの邪悪な面が抑え目となっているが、
ハスキンスがリードしていき、3ウェイムーブもどんどん入れていき、
試合を広げていく。それでもPACに遠慮する事なく、熱さとテンポを維持し、
突っ走り切ったのは見事。
リッジウェイ登場によるチープ・フィニッシュではあるが、
十分な内容ではある。好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4