DEFY Wrestling Dragon Spirit 19/3/8
 

ノーDQ-シェイン・ストリックランド・フェアウェル
シェイン・ストリックランド対ダービー・アリン

異質な雰囲気を纏った両者。スターの風格を漂わせつつ、

まずは一気にアリンがブースト。全速力でトペを決め、

コフィン・ドロップまで持ち込む。いつになく、全力で決めており、

この試合が単なるワンマッチでないことを示すと、

ストリックランドの支配ターンになれば、しっかりアリンを甚振り、

ペースを落ち着かせつつも、無駄なシーンを作る事なく死闘モードを更に象っていく。

そして終盤は、ノーDQということで、凶器も投入。

ただ凶器を使ったから盛り上がったのではなく、

攻防がエスカレートしていき、

自然な流れで凶器を使ったという点が他よりも優れている点。

特段必要とはしていないけれど、使う事により更に昇華していく。

アリンの拘束芸も、突拍子もなくやったわけではなく、

抵抗するアリンを押さえつける為の道具で、今までで一番使い方としてはスムーズ。

画鋲も抵抗した結果の被弾という形で、決して過激ではないけれども、

印象的なシーン作りには役立っており、

メインはストリックランド対アリンの鬩ぎ合いという流れは崩さない。

アリンの粘りに焦るストリックランド、一瞬の隙を逃さなかったアリンの決死の固め技と、

フィニッシュまでの流れも激しくも美しくと、ライバル関係にはあっても、

血を血で洗う関係ではない関係性を絶妙に反映させたフィニッシュは見事。

全編通して最後まで文句のつけようのない内容。

必見のストリックランドのフェアウェルとなった。
文句なしに名勝負。
評価:****3/4

UCW/NSPW 

Standing 8 Tournament 2019 19/4/5
 

Standing 8 トーナメント2019 準決勝
マイケル・エルガン対”スピードボール”マイク・ベイリー

このカードに期待される打撃の応酬を中心に、

増量してもキレはある程度維持しているベイリーと、

絞ってキレが増したエルガンの肉弾戦が堪能出来る。

真っ向勝負となるとエルガンの強さ上手さが、

浮き彫りになる展開となるが、

そうするとベイリーのアンダードッグ性が出て来て、得意な形となるので、

互いに良い状況のまま試合が進む。想像以上にしっかりやった20分。

勢いを落とさず最後まで、充実感溢れる肉弾戦。

名勝負メーカーエルガンの凄さはこの試合でも健在。
文句無しに好勝負。
評価:****1/4

Bar Wrestling 46: 

Something Wicked This Way Comes 19/10/31
ブライアン・ケイジ対クリス・スタットランダー
スタットランダーが攻勢に出て、ケイジが一発で返していく形。

ケイジが守勢に回り過ぎな所もあるが、

新星スタットランダーの実力を計りたいという見方は出来る。

スタットランダーが並の男子レスラー以上の体格で、

攻撃が出来る事の凄さが際立つ。テッサ戦の様なドラマ性はないものの、

怪物スタットランダーの勢いとそれを受け止める怪物ケイジの、

強いぶつかり合いが堪能出来る。
シンプルな一進一退の攻防がメインではあるが、

わかりやすく凄さが伝わる仕様になっており、

スタットランダーが勝つのではと自然に思える内容。

大先輩ケイジ相手にも臆する事なく、

実力を惜しみなく発揮する事が出来、うなぎ登りに良い試合となっていった。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4