Impact Wrestling 

Impact Wrestling #797 19/10/29
ジョシュ・アレキサンダー(w/イーサン・ペイジ)対丸藤正道
軽めのゲスト接待試合でも、丸藤のトリッキーな攻撃を、

アメブロのリズムにアジャストさせて、長時間必要な所を、

短時間でも良く見える様に変換しているジョシュの試合運び、

リズムの作り直し方は目を見張るものがある。

中々一流でもこれをするのは難しいのだが、

日本のリズムにおいても問題ないからこそ、

この変換作業を難なくこなせてしまう。

ここまでやってくれると丸藤はやりやすい。天才であるが故に、

唯一無二過ぎる所を上手くまとめてみせる。

これは少なくとも20分試合で観てみたい。中々良い試合。
評価:***1/2

ストリート・ファイト
エース・オースチン対エディ・エドワーズ

機動力の高い2人のハードコアなので、観ていて楽しめる内容に仕上がっている。
サミと同じくインパクトにおけるハードコア・アイコンとなったエドワーズ。

髪型も変え、ここまで色気が出てくるとは思わなかった。

ハードコア戦が増えても、試合構築力が落ちる訳ではないので、安心安定の高品質。

ここまでやってくれれば、オースチンはミスをせずに持ちネタをこなせば問題なし。

エドワーズを超えるものはまだ提示出来なかったものの、

ゴミ箱にストレートインという彼ならではの見せ場もあり、

噛み合っていたので良し。

オースチンの出世抗争となれるか。中々良い試合。
評価:***1/2

インパクト世界王座戦-スティール・ケージマッチ
ブライアン・ケイジ(c)対サミ・キャラハン

BFGのリマッチ。時間も押していて、PPV級の事はしづらいので、

適度な乱戦と必殺技乱れ打ちと王座交代の為に短時間で、

画になりそうな事はとりあえずやってみようという内容。

これなら遠慮せずに、もう少し凶器や介入を使っても良かったとは思う。
平均より上。
評価:***


全体評価:7


Impact Wrestling Turning Point 201919/11/9
インパクト世界タック王座戦
ザ・ノース(c)(イーサン・ペイジ&ジョシュ・アレキサンダー)対

リッチ・スワン&ウィリー・マック
タッグとしての見栄えの良い攻防に連鎖攻撃のスポットと確実なスポットの配置に、

4人が4人ともシングルでも良い試合が出来る実力を持っているので、

展開作りに困らない。特にスワンとマック、連携はそこそこながら、

個々の躍動感が高く、常にインパクトを生み出してくれる。

ここまでやってくれる相手なら、後は要所をノースがまとめてフィニッシュ。

このカードはPPVにも出せるレベルに到達している。

まだ両チーム余力も引き出しも残しているので、伸びしろも十分。

好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

Pro Wrestling Revolver/Impact Wrestling 

Tales From The Ring 3 19/10/4
アイオワ・ストリート・ファイト
テッサ・ブランチャード対サミ・キャラハン

サミの団体とあってからか、ヒール度は抑えめ。

その代わりハードコア戦として、丁寧に試合を作っており、

テッサもそれに応える形でパワフルな動きを見せる。

過激度は抑えているけども、凶器なしの攻防と凶器ありでも、

ダメージが抑えめの攻撃そしてビッグスポットと上手く使い分けが出来ていて、

フロー感もあり見やすい。ここまで手際良くやってくれれば、

ハウスショーとしては十分。後は演者の技量があるので格好は付く。

ケイジ介入のチープフィニッシュは惜しいものの、

ハードコア版サミ対テッサも問題なく良い試合が出来る事を証明。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4