Wrestle-1「2019 プロレスLOVE in YOKOHAMA」19/9/1
Wrestle-1タッグチャンピオンシップ
Enfants Terribles(c)(芦野祥太郎&児玉裕輔)対

#STRONGHEARTS(入江茂弘&エル・リンダマン)
児玉とリンダマンの軽快な攻防、芦野と入江の重厚な攻防。

更にクルーザーの2人は試合のベースを作りつつ、

時にハイフライングで大きなスポットを担当し、

時にヘビーに対抗出来る刀を抜いて見せ場を作る。

初タッグのストハー組は、そつなく連携をこなせば、

アンファンは、シングルの時にはなかった絆を意識した立ち振る舞い、

このベルトを仲間を守り抜くという覚悟を表現しており、そこに独創性溢れる連携もプラス。

芦野と入江は来たるシングルの為に温存感はあったが、

その分芦野とリンダマンが、腕と脚への関節技を巡る攻防で大熱戦を展開。

間違いなくリンダマンのベストワーク候補に挙げられるであろう、

ストロングさとテクニカルな所を示し、芦野をギリギリまで追い詰めたのは賞賛。

この攻防がこの試合を何段階も押し上げた。

シングルにはないタッグならではの特別感満載の激戦。

必見の一戦。文句無しに好勝負。
評価:****1/4

Wrestle-1チャンピオンシップ
T-Hawk(c)対稲葉大樹

完璧なT-Hawkと不器用で愚直な稲葉。

不甲斐ないT-Hawkが稲葉にゲキを飛ばす等、

絶対王者と化しているT-Hawkが、圧倒する展開が殆ど。

その中で稲葉がピンポイントで反撃をしていく。

アンダードッグでいるなら、確かにこれで良い。

稲葉の現状を示している。スカして歯向かうより、

ギタギタになりながら上り詰める方が、確かに日本好みだ。

只T-Hawkの完成度に任せすぎている部分も多く、

稲葉もハードヒットなどタフな面でも対抗出来る術を持っているはずなだけに、

余りにも極端過ぎるなという印象。稲葉自体のコンディションが、

T-Hawkに比べれば劣っている雰囲気もあり、

愚直な肉弾戦を挑める状況ではなかったのかもしれない。

だがかつて若きエースとして頂点に立った人間にしては、自分を卑下し過ぎている。

征矢の方向性を真似たのかもしれないが、征矢にしか出せない魅力もあり、

それは今の稲葉にはなかった。そういうもどかしさもあり、

T-Hawkの高いレベルが際立ったという印象しか残らなかった。
中々良い試合。
評価:***1/2

全体評価:7.5