WXW 16 Carat Gold 2019 - Night 1 19/3/8
 

1回戦
ウォルター対デヴィッド・スター

序盤にこのカードの攻防のおさらいと、

定番の流れを覆す狙いがある事を示唆する攻防を含ませる。

ウォルターのドミネイトはあるが、よりスターが肉薄する内容。

それでもまだ一回もスターがウォルターに勝ってない事実、

スターのレスラーとしての格上げの合間って、徹底的なアンダードッグストーリーから、

勝利を狙えるライバルという位置づけまで変化したのは面白く、それを試合で、

しかもクオリティを維持しながら表現していくのは流石の一言。

幻のフィニッシュからの逆転もよくあり得るパターンだが、

この2人がやるからこそ最高のシーンに昇華される。
文句なしに好勝負。
評価:****1/4

全体評価:8.5

WXW 16 Carat Gold 2019 - Night 2 19/3/9
準々決勝
ウォルター対レイ・フェニックス

ウォルターのドミネイトとマスクを裂かれながらも、

追いすがるフェニックスの華麗な反撃が見所。

試合の性質上、ピンポイントの反撃となってしまうが、

それでも雰囲気を持っていけるのがフェニックスの実力。

最後までウォルターが強さを誇示する内容で、この2人の実力を考えれば、

思い切ったコンセプトマッチだが、狙い通りの内容は表現出来ていた。

好勝負。
評価:****

WXW 16 Carat Gold 2019 - Day 3 19/3/10
 

シャーデンフロイデ(クリス・ブルックス、カイル・フレッチャー&マーク・デイヴィス対ルチャ・ブラザーズ(ペンタゴンJr.&レイ・フェニックス)&レイ・ホラス
ノンストップアクション。それぞれのチームの連携力の高さに感嘆する内容。

ルチャブロズの領域に難なくついて行き、自らも主導で提示して行くのも素晴らしい。

攻防の見せ方も多彩かつフロー感も絶妙。

10分間にこれでとかと見せ場を凝縮した激戦。
文句なしに好勝負。
評価:****1/4

WXW女子王座戦
トニー・ストーム(c)対キラー・ケリー

 

トニーがケリーを叩き潰していく内容。MMAスタイルのケリーが、

只ガムシャラに格上のトニーに食い下がる。当然実力差はあり、

トニーのキャリーがあってこそではあるが、ケリーの試合の中では、

ストレートに当たりの強さとか頑丈さが出ていて、一番良かった。

後サブミッションかハードヒットか何か確実な武器を一つ身に付ければ、

化けられるはず。
中々良い試合。
評価:***1/2

決勝
ウォルター対ラッキー・キッド

こちらも実力差、格差がかなりあるカード。ウォルターのドミネイトを乗り越え、

輝くラッキーのシンデレラ・ストーリーなのだが、

アンダードッグとして訴えかけるものが足りて無く、

関節技を使える軽量級という印象しか残らない。

ウォルターの試合構築力の高さ、再現度の高さがあるから、成り立っている。

売り出したくなるのはわかるが、ウォルターの上手さに対し、

勝ちという結果以外でも、何か報いて欲しかった。
中々良い試合。
評価:***1/2