Fight Club: PRO International Tekkers 2019 19/3/15
センダイガールズプロレスリングJr.王座戦
ミリー・マッケンジー(c)対チャーリー・エヴァンス
前回大会で試合後にミリーをチャーリーが奇襲した事に端を発した一戦。
といっても盟友でタッグパートナーでもある両者。感情的な面を押し出しながらも、
しっかり決める所は決めていき、勢いを切らさない闘いを見せる。
気合いや角度の鋭いスープレックスの連発等持ち技でもあるが、
ジャパニーズテイストも感じる熱戦。
来たる日本遠征に弾みをつけた試合となっていた。平均的良試合。
評価:***1/4
FCPタッグ王座戦-4コーナーズ・マッチ
ハンター・ブラザーズ(c)(ジム&リー・ハンター)対グリドルド・ヤング・ベテランズ(ザック・ギブソン&ジェームズ・ドレイク)対アンチ-ファン・ポリス(チーフ・デピュティー・ダン&ロス・フェデラールス・サントスJr.)対べスティーズ・イン・ザ・ワールド(デイビー・ヴェガ&マット・フィチェット)
一癖も二癖もあるタッグ屋4ウェイ。キャラクターがはっきりしている選手が揃っていると、
ハンター兄弟はいくら技術が優れているとはいえ、没個性に見えてしまう。
GYVもムーブや連携は優れているが、余りヒールプレイに行かなかった事もあり、
AFPは良くも悪くも飛び道具なので、
オールラウンダー+フィチェットの凄技を持つベスティーズが主役に躍り出るのは自然な流れ。
所謂技打ちの4ウェイだが、小気味良いテンポで、
独創的な連携技と場外ダイブスポットと押さえるべきポイントを、
しっかり押さえていた内容となっている。中々良い試合。
評価:***1/2
カイル・フレッチャー対関本大介
予想通り関本主導の肉弾戦となるが、試合を動かしていたのは関本だが、
受けや表情、粘る姿で試合を裏回ししていたのはフレッチャー。
打たれ負けするシーンと打ち勝ちに行くシーンを使い分けていて、
良くも悪くも確実にオーソドックスになる関本の試合に、
エッセンスを加える見事な働きを見せていた。
中々良い試合。
評価:***1/2
FCP王座戦
里村明衣子(c)対マーク・デイヴィス
珍しく里村が奇襲をかけて始まった遺恨清算戦。
体格差は一目瞭然ながら、格で言えばリビングレジェンド里村の方が上と試合における、
パワーバランスをどうするか難しい所だが、体格差も格差も肯定した上で、
激しい打撃を基点しながら一進一退の攻防を見せる。
そこにデイヴィスのヒールアピールや場外戦でのデイヴィスの流血と、
ドミネイトというある意味わかりやすい道に行かず、
拮抗したスリリングな試合に仕上げている挑戦心に脱帽。
体格差があるので、里村の攻撃の視覚的インパクトや
ダメージ値がどうしても少なくなる所は、テーブル葬でカバー。
シャーデンフロイデの介入も一切なしでやりきったのは見事で、
それを好勝負レベルで通し切ったのは脱帽。男女混合戦ではかなり上位の試合。
個人的にはレッスルサーカスのテッサ対ケイジ戦に匹敵する素晴らしい内容。
好勝負。
評価:****
全体評価:9